映画「寄生獣」舞台挨拶に登場したキャスト陣とBUMP OF CHICKEN。

岩明均原作による映画「寄生獣」のワールドプレミア舞台挨拶が、本日10月30日にTOHOシネマズ六本木にて行われた。

第27回東京国際映画祭のクロージング作品に選ばれた映画「寄生獣」。舞台挨拶には、主人公・泉新一役の染谷将太、田宮良子役の深津絵里、村野里美役の橋本愛、島田秀雄役の東出昌大、山崎貴監督、そして主題歌を担当したBUMP OF CHIKENのメンバーが登場した。

「もし自分にオファーが来るのならパラサイト役だろう」と思っていたという染谷は「まさか新一役とは」と、オファーを受けた当時を振り返る。また完全CGで描かれるミギーはもちろん現場にはいないため、実際に何もないところに向かって芝居をし続けていたエピソードを明かした。アクションシーンにおいても、「自分が攻撃する触手も、相手が攻撃してくる触手ももちろんなく芝居をするので、現場は大分シュールでした。でも完成を予想しながらいろいろ試していくのは楽しかったです」とコメント。完成した映画を見た染谷は「そこで初めてミギーさんをお見かけしたので、個人的にすごく感動しました」と感想を語る。「早く完結編が見たいです」と山崎監督に催促を促すと、監督は「これからCGを作ります」と制作の現状を伝えた。

また東出昌大は現場の雰囲気を問われると「パラサイト役の人たちは、みなさんパラサイトのようでした」と返答。「無表情で、まばだきもしないんじゃないかっていう感じで。深津さん、怖かったです(笑)」と冗談を交えながら、役に入り込んでいた様子を語った。山崎監督は「いろんな技を駆使してPG-12指定にしました。残酷な描写はありますけど、ちゃんと物事が分かる年の子が見れば、ライオンがインパラを食べているのと同じ意味だと分かると思いますので」と、年齢問わず楽しめる映画であることをアピールする。

舞台挨拶中盤には、映画のために主題歌「パレード」を書き下ろしたBUMP OF CHIKENのメンバーが4人そろって登壇。まずバンドを代表して藤原基央が「本日はありがとうございます。どうぞよろしくお願いします」と丁寧に挨拶した。続いて直井由文は「このような舞台に立たせていただいて本当に光栄です。昨日山崎監督に会ったんですけど、『緊張してるBUMPが見れるぞー!』ってすっごい楽しそうにしてました(笑)」と話して場を和ませていた。

監督から主題歌のオファーを受けた際のエピソードについては、藤原が「あの『寄生獣』を山崎監督が撮ってるんだって!ってメンバーみんなでワクワクしてたんですけど、しばらく経ってから主題歌のオファーいただきまして。すっごいびっくりしたのと、時間足りるのかなっていうのと(笑)。でも原作は10代の頃からみんなで語り合った作品だったし、(自分たちは)山崎監督の大ファンなので。びっくりしましたけどすごくうれしかったです」と語った。舞台挨拶前には、記者向けの完成報告会見も行われ、キャスト陣と監督が撮影の裏話などを披露していた。

映画「寄生獣」は2部作で制作され、11月29日にPART1「寄生獣」、2015年4月25日にPART2「寄生獣 完結編」が全国東宝系にてロードショー。なおBUMP OF CHICKENが書き下ろした主題歌「パレード」は11月29日にiTunes Storeやレコチョクなどで配信がスタートする。