アルプス電気は10月29日、大画面・多機能化が進む一方、薄型・軽量化が求められているスマートフォン(スマホ)などの携帯機器のニーズに対応するタクトスイッチ サイドプッシュ基板落とし込みタイプ「SKTGシリーズ」を開発、量産を開始したことを発表した。

同シリーズは、基板落とし込みとすることで従来製品であるSKTDシリーズよりも低背化を進め、基板からのスイッチの高さ0.85mmと従来製品比約45%減を実現。また、スイッチと基板の接続にフレキやサブ基板を必要としないことから、セット設計のコストダウンが可能なほか、同社が培ってきた機構設計技術や材料技術による各部材の設計や組成を最適化することでも実装強度も確保しているとする。

さらに、小型化・低背化により損なわれがちな動作寿命も、解析技術によりメタルコンタクトを最適化することで確保。3.7mm×3.5mmの小型化と20万回の長寿命を両立したほか、接点密閉構造を採用したことで、IP67相当の防塵、防水性能にも対応したとする。

なお、2014年10月より量産を開始し、サンプル価格は60円。2015年4月の量産規模は月産300万個を計画しているという。

タクトスイッチ サイドプッシュ基板落とし込みタイプ「SKTGシリーズ」