トヨタ自動車は29日、新型車「エスクァイア」を発売した。都内で記者発表会も行われ、広告キャラクターに起用されたバットマン、スペシャルゲストの吉川晃司さんが登壇した。

記者発表会の会場に展示された新型車「エスクァイア」

新型車「エスクァイア」は、広い室内空間を追求した5ナンバークラスミニバンにワンランク上の高級感を付与し、国内市場で新たなポジションを築く「新上級コンパクトキャブワゴン」として開発されたという。

エクステリア最大の特徴は、バンパー下部まで伸びるT字構えのフロントグリル。きらびやかな縦基調のメッキ加飾バーは幅や角度にもこだわり、ワイド感・立体感を強調している。フロントシンボルマークは、車名の略称「Esq」に加え、車名の語源である中世ヨーロッパの従騎士の盾と矛、紳士のスーツ姿の胸元もデザインのモチーフとした。

インテリアもシート表皮などに合成皮革を採用し、上級グレード「Gi」では内装色にバーガンディを設定。高級感ある上質な室内空間を追求した。低床フラットフロアのパッケージで乗降性にも優れるなど、ミニバンの基本性能も確保。ハイブリッド車も設定され、JC08モード走行燃費23.8km/リットルを達成している。

吉川晃司さんとバットマンのフォトセッション

『バットマン』75周年を記念した「エスクァイア」スペシャルカーも展示された

記者発表会に登壇した吉川晃司さんは、「エスクァイア」の感想を、「日本車ではしばらく見なかった顔立ち。『世の中の向こうまでちゃんと見てやるぜ!』と言いたげな眼差しもいい。こういう四角いクルマは好きだし、大いに走ってほしいですね」と述べた。

10月30日から新テレビCMも放映開始。「"ひとつ上"をめざす男たちを鼓舞する存在」として、バットマンが広告キャラクターに起用され、記者発表会にも登場した。『バットマン』75周年を記念した「エスクァイア」スペシャルカーも展示された。

「バットマン、好きですね。傷つき、挫折しつつもどんどん強くなる感じがして。生まれながら超越した能力を持っているわけではないだけに、自分もバットマンみたいになれるかも……と思わせてくれる、夢のある存在ですよね」と吉川さん。その後のフォトセッションでは、吉川さん自らバットマンと並び、握手しながら撮影に応じる場面もあった。

新型車「エスクァイア」は全国のトヨタ店・トヨペット店を通じて発売され、11月15・16日には店頭発表会も実施される予定。価格は、「Xi」が259万2,000~304万3,543円、「Gi」が279万2,571~320万4,000円(ともに税込)。「Xi」がベースのウェルキャブ(メーカー完成特装車)も発売され、価格は272万7,000~336万1,000円(税別。北海道・沖縄は価格が異なる)となっている。