埼玉県さいたま市の大宮ソニックホールで11月1日と2日、「第15回日本ロービジョン学会学術総会」が開催される。

第15回日本ロービジョン学会学術総会 公式ページより

「ロービジョン(low vision)」は「低視覚」「低視機能」と訳される。視機能が弱く、矯正もできない状態のことを指し、日常生活で不自由を強いられるケースも多い。「見えにくさ」は一人ひとりそれぞれ異なり、同じ人でも天候や疲労により症状の度合いが1日の中で違う。外見は健常者と変わらないため、周囲から障害を理解されにくいという。

今回、開催されるロービジョン学会学術総会は、「広げよう!ロービジョンケアの輪」をテーマとして掲げ、2日間にかけて実施する。11月2日には、特別講演「これからのロービジョンケア~ 20年の軌跡から~」を開催。同じく2日には、教育講演「眼科における在宅医療・介護について~今 私達は何をすべきか~」を行う。

シンポジウムは1日・2日の両日に開催する。「医療と教育の連携を問う - コミュニケーションギャップの克服に向けて-」をテーマに行うパネルディスカッションは、11月1日に実施。発達障害児へのビジョンケア、教育の現場においてのロービジョン児への対応などについて、3人の専門家が意見交換する。

3日は、第3回日本ロービジョン研修会・市民公開講座として「医療連携:全身疾患からロービジョンケアを考える」を予定している。