米Twitterは10月22日(米国時間)、米国サンフランシスコで開催中の開発者向けイベント「Flight」において、モバイルアプリ開発者に向けてSDK「Fabric」の提供を発表した。

Twitterのモバイルアプリ開発者向けSDK「Fabric」のWebサイト

Fabricは「アプリの安定性を高める」「利用者を増やす」「収益を得る」「ユーザーの本人確認」という4つの課題を解決することを目的としており、「Crashlytics」「MoPub」「Twitter」という3つのキットから構成される。

Crashlyticsは、アプリケーションの安定性を高めるためのキット。クラッシュを発見して問題のあるコードを探し当てる「Crashlytics」、アプリを提供する前に、ベータとして試してもらってフィードバックを得ることができる「Beta by Crashlytics」、アプリを提供した後もリアルタイムで分析が行える「Answers by Crashlytics」という3つのコンポーネントで構成される。

「Crashlytics」の画面

Twitterは利用者を増やすためのキットで、膨大な数が存在するアプリの中から自身のアプリに気づいてもらうことに役立つ。Twitterキットは「Native Tweet embeds(埋め込みネイティブツイート)「Tweet composer(ツイートコンポーザー)」「Sign in with Twitter(ログイン ウィズ Twitter)」という3つのコンポーネントで構成される。

収益獲得のためのキットがMoPubとなる。複数の広告ネットワークをカバーしているMoPubを利用することで、クリックを数回行うだけでアプリに適切な広告を選べるほか、広告表示の位置なども管理できる。

なお、Fabricは開発者の手間をかけずに済むように設計されており、Xcode、Eclipse、Android Studio、InteliJなどのIDE、自動ビルドやテストツールと統合されるため、キットが最新のものになっているかどうかを心配する必要がないという。