NHKは10月16日、高品質なリニアPCM音声信号の伝送を可能とする1.2GHz帯OFDMデジタルワイヤレスマイクシステムを開発したと発表した。

同システムは、電波産業会(ARIB)で標準化されているOFDMデジタル方式特定ラジオマイクの伝送方式を採用した実用型マイクシステムで、高品質なリニアPCM音声信号を1ミリ秒以下という低遅延で伝送できる。また、マルチパスにも強く、さらに耐干渉モードを搭載しているため、電波反射や間欠性の干渉波の影響を受けやすい環境においても、音声信号の安定した伝送が可能となっている。なお、同システムは、ハンドヘルド型デジタルワイヤレスマイクと、2チャネル同時受信ができるデジタルワイヤレスマイク受信機などで構成されている。

今後も、運用を想定した条件での検証を継続して行っていくとコメントしている。

1.2GHz帯OFDM方式デジタルワイヤレスマイクシステム