全国銀行協会は16日、「全銀システムのあり方に関する検討状況」の中間報告を発表した。それによると、国内の金融機関への振込時間帯を延長する方針で議論を進め、2014年12月を目途に結論を出すとしている。

銀行や信用金庫などは「全銀システム」(全国銀行資金決済ネットワーク)に接続しており、現在、他の金融機関への振込時間は平日15:00まで、それ以降や土日・祝日に振り込んだ場合は翌営業日の入金となっている。

同協会は、2014年6月に公表された「『日本再興戦略』改訂2014-未来への挑戦-」や諸外国の動向などを踏まえ、全銀システムの稼働時間の拡大について検討。今回発表した中間報告では、現行システムのまま平日限定で振込時間帯を拡大する案と、新たなシステムを構築し、土日・祝日も含めて振込時間帯を拡大する案の2つを提示した。

今後は、決済の安全性・信頼性の確保に留意しつつ、中間報告でまとめられた基本コンセプトに沿って検討を進め、2014年12月を目途に最終報告をまとめていくとしている。