IDTは10月15日、1.5Vのクロックジェネレータとクロックマルチプレクサを発売し、SoCに最適なPCI Express(PCIe)タイミングファミリを拡充すると発表した。

1.5Vクロックジェネレータとクロックマルチプレクサは、すでに発表されている1.5Vバッファと同じクロック製品ファミリに加わるもので、スペースと消費電力が大きく制約される設計においてエンタープライズレベルの性能を提供する。例えば、標準的な3.3V電流モードのHCSLデバイスと比べて、消費電力と基板面積を最大で90%削減するとしている。

また、クロックジェネレータ「9FGU」ファミリは、出力数が2、4、6、または8で、内部終端のあるものと無いものがある。これにより、フレキシブル端子を選択するか、または100Ω伝送線向けの内蔵型終端で基板面積を最小限に抑えることができる。いずれのデバイスも、同社のクロックジェネレータ1.8V「9FGV PCIe G123」ファミリとピン互換性がある。

一方、クロックマルチプレクサの1.5V「9DMU」、およびピン互換性を持つ1.8V「9DMV」は、出力数1もしくは4、入力数2のデバイスである。外部終端または内蔵型の100Ω終端の他、スイッチオーバモードを選択できる。さらに、非同期スイッチングモードと同期スイッチングモードを選択できる。

なお、ファミリの全製品が、PCIe Gen1、Gen2、Gen3(Gen1-2-3)の位相ジッタ要件に対応している。同チップは、デジタル一眼レフカメラ、多機能プリンタ、SSD、車載インフォテインメントシステム、サーバ、マイクロサーバ、セットトップボックス、PCIeベースのディスクアレイ、その他の様々なPCIeベースのアプリケーションでの使用に最適であるとしている。

1.5Vのクロックジェネレータ「9FGU」と、クロックマルチプレクサ「9DMU」