NECパーソナルコンピュータは15日、同社のノートPC「LaVie」およびデスクトップPC「VALUESTAR」シリーズの2014年秋冬モデル、10シリーズ39機種を発表した。

同社の2014年秋冬モデルは、モバイルPCやタブレットの拡充、CPUの強化、最新のMicrosoft Office Premiumの搭載などが特徴。なかでも注目機種はCore Mプロセッサを搭載した11.6型の2-in-1 PC「LaVie U」、そして上位モデルでSIMフリー版を用意する8型Androidタブレット「LaVie Tab S」だ。また、年内発売予定の8型Windowsタブレットの開発も明かされた。

ソフト面では、テレビ連携ソフトウェア「SmartVision/PLAYER」が強化。同ソフト搭載のLaVie Z、LaVie U、LaVie Wシリーズでは、外出先からのリモート視聴や「VALUESTAR」の録画番組の転送などが可能となる。

発売時期は、一部モデルを除き10月23日から順次。それでは、「LaVie」および「VALUESTAR」2014年秋冬モデル10シリーズの概要を以下に紹介しよう。

Core M搭載の11.6型ファンレス2-in-1 PC「LaVie U」

「LaVie U」は、Intelの2-in-1向け最新CPU、Core Mプロセッサを搭載した新シリーズ。1,920×1,080ドットの11.6型IPS液晶を備えたタブレットに、着脱式のキーボードがセットとなる。タブレット部の厚みは9.6mmでファンレス仕様。本体素材はアルミとなる。上位モデルには1,024段階の筆圧検知が可能な電磁誘導式デジタイザペンが付属する。

発売日は11月20日。価格はオープン。ラインナップと税別の店頭予想価格は、上位モデル「LaVie U LU550/TSS」が159,800円前後、下位モデル「LaVie U LU350/TSS」が144,800円前後。

8型フルHDのAndroidタブレット「LaVie Tab S」

「LaVie Tab S」は、8型フルHD解像度のAndroid 4.4搭載タブレット。LTE+Wi-Fiモデル/Wi-Fiモデルの2製品をラインナップし、上位のLTE対応モデルはSIMフリーで発売する。対応バンドは1/3/8/19(2.1GHz帯/1.8GHz帯/900MHz帯/800MHz帯)。

発売時期は、LTE対応の上位モデル「TS708/T1W」が12月下旬、Wi-Fiのみの下位モデル「TS508/T1W」が11月下旬~12月初旬。価格はオープンで、税別の店頭予想価格は、「TS708/T1W」が39,800円前後、「TS508/T1W」が32,800円前後。


新Office・CPU搭載の23型デスクトップPC「VALUESTAR N」

「VALUESTAR N」は、チルト・スイベルが可能なフォトフレーム型の23型デスクトップPC。夏モデルからCPUを強化し、10月1日に発表された新Officeが付属する。

発売時期は2014年10月23日。価格はオープン。税別の店頭予想価格は、タッチ対応の上位モデル「VALUESTAR N VN970/TSB」が239,800円前後、タッチ非対応の下位モデル「VALUESTAR N VN770/TS」が209,800円前後。

ミドルクラスの21.5型デスクトップPC「VALUESTAR S」

2014年春モデルで登場した「VALUESTAR S」は、フレーム型きょう体の省スペース21.5型デスクトップPC。秋冬モデルの基本仕様は夏モデルと同等で、Office 365サービス付きの新Officeが付属する。

発売時期は2014年10月23日。価格はオープンで、税別の店頭予想価格は、上位のVS570/TSBが184,800円前後、中位のVS370/TSが144,800円前後、下位のVS350/TSWが134,800円前後。

CPU強化の分離型デスクトップPC「VALUESTAR L」

同社唯一の分離型デスクトップPC「VALUESTAR L」。2014年秋冬モデルでは下位モデルのプロセッサを従来のCore i3-4150からCore i3-4160に強化。また、Office 365サービス付きの新Officeが付属する。

発売時期は10月23日。価格はオープンで、店頭予想価格は上位モデルの「VALUESTAR L VL750/TSW」が税別224,800円前後、下位モデルの「VALUESTAR L V150/TSW」が税別119,800円前後。

新Office付属の最上位ノートPC「LaVie L」

15.6型の「LaVie L」は、同社ノートPCの最上位シリーズ。2014年秋冬モデルでは、夏モデルで展開していた上位モデル「LL850」と下位モデル「LL750」を、「LL750/TS」として一本化。高輝度・高色域技術を採用した液晶ディスプレイやHaswell RefreshのCore i7プロセッサの搭載、新Officeの付属などが特徴。

発売時期は10月23日。価格はオープン。税別の店頭予想価格は199,800円前後。

ミドルモデルまで1TB HDDを載せた「LaVie S」

「LaVie S」シリーズは15.6型(1,366×768ドット)液晶搭載のノートPCで、同社ノートPCのミドルレンジ機。従来上位2モデルのみ搭載していた1TB HDDを、ミドルモデルまで拡充したほか、全機種でBluetoothレーザーマウスや、「Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」が付属する。

発売時期は10月23日。価格はオープンで、税別の店頭予想価格は、最上位の「LaVie S LS700/TS」が174,800円前後、「LaVie S LS550/TS」が同じく174,800円前後、「LaVie S LS350/TS」が144,800円前後、「LaVie S LS150/TS」が119,800円前後。

税別10万円切りのエントリーノートPC「LaVie E」

「LaVie E」はCeleronプロセッサを搭載したエントリー向け15.6型ノートPC。付属Officeの違いによる2モデル構成で、ハードウェアやその他の仕様は両モデル共通。秋冬モデルでは、最新OfficeのMicrosoft Office Premiumを搭載する。

発売時期は10月23日。価格はオープンで、税別の店頭予想価格は、Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス付属の「LaVie E LE150/T2」が99,800円前後、Microsoft Office Personal Premium プラス Office 365 サービス付属の「LaVie E LE150/T1」が96,800円前後。

ソフトを強化した13.3型モバイルPC「LaVie Z」

「LaVie Z」はタッチ非対応モデルで約795gと、13.3型ノートPCで世界最軽量を実現したモバイルノートPC。秋冬モデルはハードウェアに変更はないが、プリインストールのテレビ視聴ソフトウェア「SmartVision/PLAYER」の強化に加え、「Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」が新たに付属する。

発売時期は10月23日。価格はオープンで、税別の店頭予想価格は、重量約795gでタッチ非対応の「LaVie Z LZ550/TSB」が159,800円前後、重量約964gでタッチ対応の「LaVie Z LZ650/TS」が174,800円前後、LZ550/TSBの上位モデル「LaVie Z LZ750/TSB」が184,800円前後。

追加モデル来るか? 10.1型Windowsタブレット「LaVie Tab W」

「LaVie Tab W」はWindows 8.1 with Bing 32bitを採用する10.1型Windowsタブレットで、搭載ソフトのみ秋冬仕様とした「TW710/T1S」「TW710/T2S」が発表された。同社は15日、秋冬モデルの発表と合わせ、8型Windowsタブレットの開発を表明しており、年内にも追加モデルの登場が見込まれる。

発売時期は10月23日。価格はオープンで、税別の店頭予想価格は着脱式のキーボード付属モデル「TW710/T2S」が89,800円前後。キーボードなしでタブレット単体のみの「TW710/T1S」が76,800円前後。