エアバス(本社:仏トゥールーズ)はこのほど、中国のパートナーである天津港保税区、中国航空工業集団公司と、天津にA330コンプリーション&デリバリー・センター(C&DC)を設置する基本合意書を締結したことを発表した。

今後20年で中国の新造機需要は5,300機以上

A330コンプリーション&デリバリー・センターでは、A330の引き渡しまでの最終工程(客室装備や塗装、エンジンテスト、引き渡しなど)の作業を担う予定。最終組み立ては仏トゥールーズで行われる。

現在、中国の航空会社によって運航されているエアバス機は1,000機以上(A330ファミリーが約140機、A320ファミリーが920機以上)となっている。エアバスでは2014年から2033年の今後20年間で、中国における新造機需要(100座席以上の旅客機および貨物機)は5,300機以上と見込んでいる。

A320ファミリーを70機発注

また、エアバス(本社:仏トゥールーズ)はこのほど、中国航空器材集団公司(China Aviation Supplies Holding Company)とA320ファミリー70機発注の同意書を締結したことを発表した。

エアバスの単通路型A320ファミリーは、中国の航空会社から国内路線、低コスト路線、地域路線、国際路線において需要が増加しており、現在、中国の航空会社によって運航されているエアバス機は1,000機以上(A330ファミリーが約140機、A320ファミリーが920機以上)となっている。

A320ファミリーは現在、中国の16社の航空会社によって900機以上が運航されている。また、中国・天津の最終組立工場で製造され、引き渡されたA320ファミリーは190機を超えた。A320ファミリーはこれまでに約1万1,000機の受注を獲得し、400社を超える顧客に6,200機以上を引き渡している。

※写真と本文は関係ありません