アメリカ航空宇宙局(NASA)は10月9日(現地時間)、アメリカ、日本、ブラジルの共同で運用されている観測衛星「Aqua」が撮影した台風19号の写真を公開した。

大気の様子を可視化する「MODIS」という装置で撮られた写真では、台風の目をはっきりと見ることができる。専門家によればこれは強力な台風の典型的な特長だという。

「MODIS」で撮影された画像 (C)NASA Goddard MODIS Rapid Response Team

また、大気温度/湿度、地表面温度などを測定する「AIRS」によって取得された画像では、中心付近で強い雷雨が起こっていることがわかった(紫色で表示されている部分)。

「AIRS」によって撮影された画像 (C)NASA JPL, Ed Olsen

台風19号は中心気圧920hPa、最大瞬間風速70mという非常に強い勢力を保っており、およそ時速15kmのスピードでフィリピン沖を北上している。10日から13日にかけて日本列島に上陸する恐れがあるとして、気象庁は各地に大雨・暴風・高波などへの注意を呼びかけている。