シャープは10月6日、業界で初めてMEMS-IGZOディスプレイを搭載した7.0型タブレット端末を開発し、法人向け市場を中心に2015年上半期に発売すると発表した。

MEMS-IGZOディスプレイ搭載メディアタブレット

MEMS-IGZOディスプレイは、MEMSシャッターとスリット、及びバックライトで構成される単純な構造により、高いバックライト透過量と低消費電力、RGBの光源による高い色再現が可能となるディスプレイ。

MEMS-IGZOディスプレイの構造

今回、クアルコム(米国)の子会社であるPixtronixとシャープの共同開発により実用化した最先端のMEMS-IGZOディスプレイをAndroid端末に採用。一般的な液晶ディスプレイに比べ一層の低消費電力化と高い色再現性を実現した。また、外光下でも鮮明に表示できる高輝度モードや省電力で表示するグレースケール/白黒モードなど、利用シーンやコンテンツに応じて最適な表示モードに切替えることも可能となる。

駆動モード切り替えと消費電力

また、同ディスプレイは光源そのものの光をシャッターの制御により、画像を表示する構造であるため、シャッターの制御方法を変えることで、 用途に適した駆動モードとすることができ、ワンタッチで簡単に切り替えられるUIを装備した。