韓国Samsungに特許ライセンス料金の不払いを主張している米Microsoftがこのほど、690万ドルの利子を求めていることを明らかにした。Microsoftの法廷書類からは、同社が1年間でSamsungより受け取った特許ライセンス料金(特許使用料金)が10億ドルに達していたことも明らかになった。

両社の係争は、2014年8月にMicrosoftがSamsungを提訴したことに端を発する。両社は2011年にAndroidに関連して特許クロスライセンスを締結しているが、2013年9月にMicrosoftがNokiaのデバイス事業部買収を発表した後、Samsungはライセンス料金の支払いを停止したという。

Microsoftによると、Samsungは競合するNokiaを買収することが当初の契約に違反すると主張しているが、Nokia買収は契約違反ではなく、Samsungには支払いの義務があると主張している。

Microsoftは10月5日に米ニューヨーク州南部地方裁判所に提出した書類で、Samsungに対し、ライセンス料金不払いの利子として690億ドルを請求した。Microsoftの法務顧問担当バイスプレジデントのDavid Howard氏は同日付けのブログで、「2011年の特許ライセンス合意の際に2社は特許ライセンスに加えて、SamsungがWindowsスマートフォンとタブレットの製品開発を推奨することでも合意していた」とし、Samsungはこの合意違反を主張しているとのことだ。

なお、Samsungは2011年の契約の下、初年度のみライセンス料を支払ったが、その金額10億ドル以上に上ることも明らかになった。

Samsungに特許ライセンス料金について690万ドルの利子の支払いを求めていることを明らかにしたMicrosoftのブログ