東京エレクトロン(TEL)は10月1日、同社の欧州子会社「Tokyo Electron Europe((TEE)」を通じて、英国のスティーヴネッジ・バイオサイエンス・カタリスト(SBC)の一角に、オープンイノベーションの拠点となる「幹細胞テクノロジーセンター(STC)」を設立したと発表した。

同センターは、パートナー企業15社と協力し、臨床レベルの細胞品質を実現する幹細胞の自動培養・検査プロセス技術(スマート・セル・プロセシング)の確立と標準化を目指すもので、半導体製造装置で培ってきた技術力を生命科学に応用する取り組みを進め、細胞品質を確保する品質管理の枠組み(フレームワーク)と品質の判定のための共有データベースを備えた体制の構築を目指すとしている。

また、国立生物学的製剤品質標準化研究所(NIBSC)や英国学術界の幹細胞研究者らと共に、細胞の品質を数値化・標準化する技術の開発も進めるとするほか、国立細胞治療実用化研究所(セル・セラピー・カタパルト)やロスリン・セルズなどのパートナー企業との共同研究を通じ、最終的には英国の幹細胞治療の実用化に向けた基幹プラットフォームを開発することを目指すとしている。