米Appleのスマートフォン「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」が発売されてから、早くも2週間が経過しようとしているが、日本国内では、引き続き携帯キャリア大手3社がシェアを競い合っている。家電量販店における実売データを集計した「BCNランキング」が9月22日~28日の売れ筋ランキングを公開したので、その結果について考察した。

iPhone 6/iPhone 6 Plus

9月22日~28日の売れ筋ランキング、ソフトバンク版iPhone 6 64GBが前週から引き続きトップを維持。次いで前週3位のソフトバンク版iPhone 6 128GBが2位、前週4位のNTTドコモ版iPhone 6 64GBがそれぞれ順位を上げている。4位から7位はau版iPhoneが続く結果となっており、4位のiPhone 6 64GB、5位のiPhone 5s 16GB、6位のiPhone 6 128GB、7位のiPhone 6 16GBすべてがau版だった。8位以降は次の通りとなる。8位がソフトバンク版iPhone 6 16GB、9位がau版iPhone 6 Plus 64GB、10位がソフトバンク版となった。

ソフトバンクが2週連続トップ、このまま独走か

BCNによるとiPhone 6/6 Plusのキャリア別販売台数シェアは、ソフトバンクモバイルが43.2%(0.6ポイントアップ)、auが32.5%(0.3ポイントアップ)、ドコモが24.3%(0.6ポイントダウン)とのことで、前週に引き続き、ソフトバンクがトップを維持している。ちなみに昨年のiPhone 5s/5c発売後、第1週、第2週においてもソフトバンク版がシェアトップを獲得している

第1週のBCNランキングを紹介した記事でも触れているが、iPhoneの購入キャリアとしてソフトバンクが選ばれる理由としては、最もiPhoneの取り扱い年数が長いキャリアであるということだ。加えて、MNP(携帯電話番号ポータビリティー)利用者向けに、これまでにない他社アンドロイドの下取りも可能なプログラムを提供し最大54,000円の値引きを行う施策や最大3万2400円という実質0円で機種変更できる施策など、複数の効果的なキャンペーンを実施している点も理由のひとつとして考えられる。さらに料金プランの違いに各社の販売シェアの差が出た。ソフトバンクモバイルとauは現行プランを引き継ぐことが可能で、ドコモは「カケホーダイ&パケあえる」に入らなければならない。他社と比較し基本料金が1,600円程高くなる。

iPhone 5s/5c発売時と同様に、このままソフトバンクの好調が続くのか、今回4位から7位を独占したauが巻き返しを図るのか? 9月30日に2014~2015年冬春モデルの新製品を発表会でiPhone 6/6 Plusの「前回の反省を生かし」(ドコモ加藤社長)入荷数を増やしたことを明かした。ドコモの動向も気になるところだ。引き続き、3社のシェア争いに注目したい。