富士通は、全国の自治体・道路利用団体向けに、急ブレーキ多発地点情報提供サービスを9月30日から提供開始する。

同サービスは、全国のトラックなどの貨物商用車に搭載された約3万台のデジタルタコグラフから1秒間隔で集められたデータをもとに、ドライバーが1秒間に時速10km以上の減速を行った地点(以下、急ブレーキ多発地点)を集計した結果を、一覧表データや地図、現地写真などの形式で提供するもの。

これまで、各自治体の道路管理者などが、運送事業者などにヒアリングし地図に書き記すという方法で急ブレーキ多発地点やヒヤリ・ハット地点などの情報収集が行われてきたが、広範囲かつ長期間継続的に情報を収集し、定量的な分析結果を出すことが難しい状況だった。この課題に対応するため、同サービスの提供が開始された。

同サービスは、標準の「急ブレーキ多発地点情報提供サービス」、オプションの「急ブレーキ多発地点付加情報提供サービス」「急ブレーキ多発地点情報加工サービス」から構成される。

急ブレーキ多発地点情報提供サービスは、曜日別・時間帯別・地点別に急ブレーキ発生回数を集計し、急ブレーキが発生している地点の住所と発生回数を一覧表にしたPDFデータをオンラインで提供する。これにより、何曜日に、どの地点で特に注意して運転するべきかがわかる。

急ブレーキ多発地点情報提供サービスの画面。左から、曜日別一覧、曜日時間帯別一覧

急ブレーキ多発地点付加情報提供サービスでは、急ブレーキ多発地点に視覚的にわかりやすいマークを付けたA4サイズ(210ミリ×297ミリ)地図のPDFデータ、詳細な道路状況がわかるように、現場の詳細地図と写真、進行方向別の急ブレーキ発生回数の集計結果をまとめたPDFデータをオンラインで提供する。

急ブレーキ多発地点付加情報提供サービスの画面。左から、県別地図抜粋、現地写真・詳細地図抜粋

急ブレーキ多発地点情報加工サービスでは、急ブレーキ多発地点をマッピングした、A0サイズ(841ミリ×1189ミリ)のポスター型道路地図を提供する。このポスターには、急ブレーキ発生頻度の高い上位15地点の詳細道路地図も掲載され、その詳細道路地図には、急ブレーキ発生頻度の高い曜日と時間帯、進行方向が記載される。

価格は、「急ブレーキ多発地点情報提供サービス」が22万4,000円から(地点数・範囲により個別見積り、税別)、オプションの「急ブレーキ多発地点付加情報提供サービス」と「急ブレーキ多発地点情報加工サービス」は地点数・範囲により個別見積りとなる。