日本ヒューレット・パッカードは30日、GoogleのChrome OSを搭載する11.6型ノートPC「HP Chromebook 11 G3」を発表した。ソフトバンク コマース&サービスを通じて、Google認定の「Chrome管理コンソール」販売店経由にて、10月中旬より教育機関、企業向けに販売を開始する。価格はオープン。米国での参考価格は200ドル後半。発表の時点では、個人向けの販売と販売チャネルは予定していない。

Chromebookは基本的にWebアプリケーションを利用し、ユーザーデータはクラウド上に保存。ソフトウェアの自動アップデートと合わせて、安全かつ最新の環境を常に利用できる。

HP Chromebook 11 G3

米HPでは早い時期からChromebookを取り扱ってきているが、今回のHP Chromebook 11 G3は型番のG3が示すとおり、同社として3世代目のHP Chromebookだ。3世代目にして、HP製のChromebookが初めて日本に投入される。日本語配列キーボードのモデルと、英語配列キーボードのモデルが用意され、キーピッチは19mm×19mmで、キーストロークは1.4mmだ。先日、日本HPの本社で開催した「21世紀型教育のモデル授業」でも、HP Chromebookが使われている。

HP Chromebook 11 G3の主な仕様は、CPUがIntel Celeron N2830(2.16GHz)、チップセットがIntegrated SoC PCH、メモリがオンボード4GB(DDR3L-1333またはDDR3L-10600)、ストレージが16GB eMMC、グラフィックがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。光学ドライブは搭載せず、オプションとして外付けDVDスーパーマルチドライブが用意される。11.6型の液晶ディスプレイは、解像度が1,366×768ドット。

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通信機能はIEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0で、アンテナ数は送信2本×受信2本。通信モジュールには、Intel Dual Bank Wireless-AC 7260を採用している。そのほか主なインタフェースは、92万画素Webカメラ、SD/SDHC/SDXCカードリーダ、USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI出力×1、ヘッドホン出力/マイク入力コンボジャック×1など。TPMセキュリティチップも内蔵している。

バッテリ駆動時間は約8時間で、操作や処理を伴わない展示用といった使い方なら10時間ほど持つ場合もある。本体サイズはW300×D205.7×H20.4mm、重量は約1.28kg。