お笑い芸人の陣内智則が、10月12日にフジテレビ系で放送されるドキュメンタリードラマ『東京オリンピックと世紀の大犯罪(仮)』(21:00~23:39)で、冷血な知能的凶暴犯・西口彰を演じることが29日、明らかになった。

西口彰死刑囚を演じる陣内智則

『Mr.サンデー』の特別版として放送される同番組のサブタイトルは「~追跡! 封印された死刑囚の"正体"~(仮)」。高度経済成長期の日本では、警察が東京オリンピックの成功に向けて奔走する中、3人の死刑囚による大犯罪が日本を震撼させた。警察は連続する凶悪犯罪にどのように向き合い、オリンピックを成功へと導いたのか。新たに独占入手した極秘資料と初めて語られる新証言をもとに、3つの事件をドキュメンタリードラマで伝える。

陣内が演じるのはドラマ『復讐するは我にあり』をはじめ、小説や映画などでも描かれてきた西口彰。実在の人物を演じるのは初めてで、悪役も今回が初となる。「自分自身、どうなっているのか楽しみですが、それ以上に大丈夫かな? という気持ちもあります。今までここまで無口で得体の知れない役というのは演じたことがなかったので」と不安もあったが、「ぜひやってみたい」と出演を決意。「演じていて充実していました」と振り返りながら、「この番組でこういう事件があったということを知っていただくきっかけになるといいと思いますね」と同番組の意義を説明した。

また、「とにかく謎に包まれた人物なので、どこか陰があるところが出ればいいなと思いますが」と期待を寄せ、「劇中の指名手配用の写真を撮ったときに、われながらちょっと似ているのでは? と思いました(苦笑)」と思わぬ発見も。「彼は言葉巧みに人をだますので、とても頭が切れたんだろうと思いますね。その才能が殺人に向いてしまったのは非常に残念」と語り、「違う方向に向いたら他の人生もあったんだろうと思います。最後は人を殺すことは何とも思わなかったと言っているようですけどね…」と一連の凶行を残念がった。

1963年、福岡県で2人が殺害され、現金を奪われる事件が発生する。警察は目撃情報や指紋などから、前科のあった西口彰を指名手配。しかし、西口は大学教授や弁護士になりすまして全国を逃走し、78日間で強盗殺人5件、詐欺10件などの犯罪を繰り返した。計12万人の警察官、日本中の監視をくぐり抜ける西口だったが、当時11歳の少女が弁護士に成りすました西口を、指名手配犯と見破り、オリンピック開幕の10カ月前に逮捕された。

今回のドラマでは、この西口彰連続殺人事件のほか、1960年のホテル日本閣殺人事件、1963年の吉展ちゃん誘拐事件も描写。ホテル日本閣殺人事件の小林カウを美保純、吉展ちゃん誘拐事件の小原保を柄本時生が演じる。