『ドラゴン・タトゥーの女』『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャー監督最新作『ゴーン・ガール』(12月12日公開)が、米ニューヨークで現地時間26日(日本時間27日)に行われたニューヨーク映画祭で、オープニング作品としてワールドプレミアを実施した。

ニューヨーク映画祭に登場したデヴィッド・フィンチャー監督(右から2番目)、ベン・アフレック(右から3番目)、ロザムンド・パイク(左から3番目)ら

本作は、5回目の結婚記念日に、妻が突如姿を消した事件の謎を解いていくサイコロジカル・スリラー。ニューヨーク映画祭では、多くのメディアやファンが詰めかける中、デヴィッド・フィンチャー監督、夫ニック役のベン・アフレック、妻エイミー役のロザムンド・パイクらが姿を現した。また、上映会は、1,000人キャパの会場のチケットが即完売したため、2度の上映を行い、さらに、300人キャパの会場でも3回上映を行うという異例の措置がとられた。

上映後には、「『ゴーン・ガール』は、精密に作られたスリラーと各誌絶賛」(LA TIMES)、「『ゴーン・ガール』がNY映画祭開幕早々に閃光を放つ」(Reuters)など、オンライン上で作品を絶賛するニュースが掲載され、「『ゴーン・ガール』NY映画祭を開幕、さっそくオスカーへ直行」(DEADLINE)、「デヴィッド・フィンチャーが『ゴーン・ガール』でオスカーに爆弾投下」(HITFIX)など、早くもアカデミー賞の呼び声も高まっている。

デヴィッド・フィンチャー監督は「ストーリーが持っているパワーに驚いている。ギリアンが明らかにしてみせたのは、自分がどういう人物に見られたいかだけではなく、どういう人と一緒にいると思われたいかについても自己愛的な投影があるということだった」と、ギリアン・フリンの原作小説についてコメント。

ベン・アフレックは「この作品の魅力はデヴィッドにある。彼はいつだって『これはこうするんだ』と言うけど、結局、役者が本当にやりたいと要求すればするほど実現する。それがすごくて、俺は心から尊敬できた」と監督への信頼を語り、ロザムンド・パイクは「このキャラクターは複雑で、中にいくつもの層を抱えている。女優として、私がずっと演じてみたいと感じてきたものを持ち合わせているのが、この役なの」と演じた役の魅力を語った。

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