キヤノンはデジタル一眼レフカメラ「EOS 7D Mark II」の発売を前に、9月26日~28日にかけて、東京・品川のキヤノンSタワーで体験会を開催している。会場では、3on3バスケットボールやチアリーディングのパフォーマンスも行われ、「室内のスポーツ撮影」を体験する絶好の機会となっている。同時発表の「PowerShot G7 X」「PowerShot SX60 HS」の体験コーナーや、写真家によるスペシャルセミナーも用意している。

EOS 7D Mark II特別撮影体験会の様子。会場奥に3on3コーナーなどを用意している

さらに、大阪でも10月5日~7日にかけて、グランフロント大阪にあるナレッジシアターにて同様の撮影体験会を開催する。こちらでは、フリースタイルバスケットボール、チアリーディング、ダブルダッチのパフォーマンスを撮影可能だ。

EOS 7D Mark IIは、APS-Cサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフのフラッグシップモデル。新AFセンサーユニットによって、オールクロス65点AFや被写体を追尾する「EOS iTR AF」「AIサーボAF III」といったAF性能を強化したほか、最高10コマ/秒の連写性能を実現した。さらに、映像エンジン「DIGIC 6」のデュアル搭載によって、常用ISO感度ISO16000、動画撮影機能はフルHD・60p・MP4での記録に対応した。

自分の手でEOS 7D Mark IIの使い勝手を試せる。ブースの後方に用意された豊富な交換レンズも使える

EOS 7D Mark IIの発売は11月上旬の予定だが、すでにキヤノンSタワーなどで展示は始まっており、タッチ&トライも行えるようになっている。今回の体験会では、単に触れるだけでなく、実際にスポーツシーンの撮影を行って、EOS 7D Mark IIの実力を確認できる。

高速連写、高精度のAFなどを駆使して、屋内スポーツシーンの撮影を体験

動きの速い3on3のゲームを撮影できる

超望遠ズームコーナーでは、新レンズの「EF400mm F4 DO IS II USM」も試せる

3on3コーナーでは動きの速いプレイヤーを撮影できるため、EOS 7D Mark IIのAF性能や連写性能をチェックできる。EOS 7D Mark II試用機には、「EF70-200mm F2.8L IS II USM」「EF70-200mm F4L IS USM」「EF70-300mm F4-5.6L IS USM」「EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM」といったレンズが装着されており、「1人5分目安」(説明員)の時間であれば、自由にスポーツシーンを撮影できる。また、同時発表の新レンズ「EF400mm F4 DO IS II USM」も試写できるようになっている。

こちらはEFレンズ紹介コーナー。受注生産(現在は終了)、980万円の超望遠レンズ「EF1200mm F5.6L USM」の姿も

EOS 7D Mark IIの内部部品も紹介

技術を説明するパネル展示も(これはAFに関してのもの)

写真家の作品も展示。「PIXUS PRO-100」で出力したそうだ

写真家のルーク・オザワ氏や中西祐介氏らによる特別セミナーも実施されている。オザワ氏はEOS 7D Mark IIの連写性能を生かした飛行機の撮影テクニックなどを、中西氏はスポーツシーンの撮影テクニックをテーマに、新機能のフリッカーレス撮影は「体育館での子どもの試合を撮る」といった場合に便利と紹介していた。

航空写真家ルーク・オザワ氏による解説

中西祐介氏はスポーツ撮影の解説

1型センサー搭載でコンパクトな「PowerShot G7 X」、光学65倍という高倍率ズーム機「PowerShot SX60 HS」の体験コーナーも用意されており、両機とも発売前に試すことができる。

PowerShot G7 Xも試用可能

G7 Xは「購入宣言」してから購入すると限定アイテムが先着順でプレゼントされる

G7 Xの解像感を示す作例

65倍ズームレンズを搭載したPowerShot SX60 HS

遠くの被写体も大きく写せる圧倒的な倍率を体験できる

レンズの分解モデルも展示

今回、筆者が訪れたのは平日(金曜)の午後だったが、それでも会場は活気にあふれており、多くのユーザーがさまざまなレンズ、さまざまな設定を試しながら、新製品の試写を行っていた。

サンディスクは、CF/SDカードの性能の違いで、10秒間の連写で何枚撮影できるかを紹介。転送速度50MB/sのUltraでは27コマ(RAW+JPEG)だが、160MB/sのExtreme PROは41コマ撮影でき、EOS 7D Mark IIに最適と説明していた