米オラクルは9月25日、オープンソース・データベー「MySQL」の最新版「MySQL 5.7 Development Milestone Release」を発表した。同製品は、性能および拡張性を向上させる機能が強化されている。

性能面では、ユーザーによる制御を向上させ、クエリ・パフォーマンスを改善するため、MySQLオプティマイザのダイナミック・コスト・モデルが導入されたほか、迅速なオンライン処理および一括ロード操作により、InnoDBパフォーマンスを改善している。

ユーザーおよびステータス変数の計測機能、レプリケーション情報と進捗の計測機能により、パフォーマンス・スキーマを改善した。

管理面では、新たなグローバル・データ・ディクショナリによって管理性とクエリ・パフォーマンスが改善されるとともに、パーティショニングが改善されてデータベース・パーティションを迅速かつ簡単に移動できるようになったことで、データベースの管理が簡略化される。

今回、同製品の関連製品として、「MySQL Fabric 1.5」「MySQL Workbench 6.2」「MySQL Cluster 7.4 DMR」も公開された。

「MySQL Workbench 6.2」の主な新機能としては、Microsoft Accessからのデータベース・マイグレーションにより、Microsoft Accessデータを簡単にMySQLに移行できるようになったこと、Visual Explainの強化によってSQLステートメントのパフォーマンス・チューニングが改善・簡略化されたことなどがある。

MySQL 5.7.5はMySQL Developer Zoneでダウンロードすることができる。