Intersilは、車載緊急通報(eCall)システムのリチウムイオン・バッテリの寿命延長を実現する4.1Vシングルセル・バッテリ・チャージャ「ISL78692」を発表した。

同製品はEU全域で発生した交通事故に巻き込まれた人に対して緊急支援を行う欧州のeCallイニシアチブや、米国で安全/セキュリティ・サービスを提供するOnStarなどの緊急通報システムをサポートするために開発されたもので、リーク電流3μA、出力電圧4.1Vを実現しているほか、バッテリ温度モニタ機能の搭載により普及しているLiFeP04バッテリの寿命延長を実現することが可能だという。

また、高集積なデバイスなため、充電電流のプログラムには5店の外付け部品点数だけで済むという。さらに3mm角の小型10ピンDFNパッケージを採用しているため、スペースに制約のある基板にも適用可能だ。

なお、同製品はすでに出荷を開始しており、1000個一括購入時の単価は0.99ドルとしている。また、評価ボード「ISL78692EVAL1Z」も56ドルで提供されているという。

4.1Vシングルセル・バッテリ・チャージャ「ISL78692」のイメージ