電通国際情報サービスは9月22日、渋谷マークシティ(東京都渋谷区)で10月1日~11月19日まで試験提供されるiBeaconを活用したデジタルスタンプサービスに、O2Oプラットフォームパッケージ「+fooop! connect」が採用されたことを発表した。

このデジタルスタンプは、スマートフォン向けアプリ「渋谷マークシティスタンプアプリ」を使って、渋谷マークシティ内の店舗(一部店舗を除く)で利用できる。

来館者が手持ちのスマートフォン(iOS7またはAndroid OS4.3以上)にアプリをダウンロードして会員登録し、会計時にレジ横に設置されたビーコンにかざすとスタンプが貯まる。一定数のスタンプを集めると、渋谷マークシティ館内で使える買物券と交換も可能だ。

また、アプリを通じて館内イベント情報や店舗情報が見られるニュースフィードや、ユーザーアンケートなどの機能も提供する。

「渋谷マークシティスタンプアプリ」利用イメージ。アプリを起動して、レジ横のビーコンにかざすとスタンプが貯まる

スマートフォンを用いたデジタルスタンプは、さまざまなイベントやサービスで活用されているが、その多くは特定のイベントや個別の店舗・ブランドごとに提供されている。

このシステムは、施設管理者・店舗向けのCRM分析やユーザ・コンテンツ管理、利用者用向けアプリなどの機能を備えた「+fooop! connect」を基盤とし、また低消費電力で簡便に扱えるiBeaconを採用することで、各テナントの設備投資やオペレーション負荷を最小限に抑え、館内共通のスタンプシステムを導入しやすい形で実現している。

発表によれば、大型商業施設内で共通のデジタルスタンプが使えるケースは少なく、来館者の回遊促進や施設のファン拡大等の効果が期待されるとしている。

渋谷マークシティでは、試験運用中の来館者の利用状況やテナントの反応を踏まえて、さらなるサービスメニューや仕組みの充実を図り、本格導入を目指す計画とのことだ。