日産自動車と佐川急便は、今夏2ヵ月間にわたり、電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を実施したことを発表した。

この実証運行では、佐川急便が、日産自動車から貸与された「e-NT400テストトラック」のモニター車を活用して、その実用性を検証した。

e-NT400テストトラックは、小型トラック「アトラス」がベースになっており、「日産リーフ」のコンポーネント(モーター、バッテリー)を最大限活用した電気自動車システムを搭載している。同車はゼロエミッションの小型トラックとして将来の量産化に向けて開発が進められている。

実証運行中に実際に使用したドライバーからは、ゼロエミッション車の強みである、騒音や振動による負担が少ない点や加速性能が高い点などが評価されたという。

e-NT400テストトラック

日産自動車は、今回の実験で得られたデータをもとに、走行性能や充電の運用などに関する検証を進め、今後の開発に生かすとしている。

また佐川急便は、今後も低公害車の開発に積極的に協力し、環境負荷低減に向けたさまざまな取り組みを続けていくという。