映画『がじまる食堂の恋』の初日舞台あいさつが20日、都内で行われ、キャストの波瑠、小柳友、竹富聖花、桜田通、肥後克広(ダチョウ倶楽部)と大谷健太郎監督が出席した。

映画『がじまる食堂の恋』の初日舞台あいさつに出席した肥後克広、桜田通、波瑠、小柳友、竹富聖花、大谷健太郎監督(左から)

全国公開中の本作は、『NANA』や『黒執事』を手掛けた大谷監督が、沖縄県名護市を舞台に、4人の男女の恋模様を描くラブストーリー。みずほ(波瑠)が1人で切り盛りする"がじまる食堂"に、ある日、旅行者の隼人(小柳)が転がり込んでくる。そこへ、元彼の翔太(桜田)、謎の美女・莉子(竹富)も現れ、その複雑な四角関係にみずほは心を揺らす――というストーリーで、同県出身の肥後、ダンディ坂野、パッション屋良が食堂の常連客として出演している。

主演の波瑠は、「しっかりしていて芯のある子だけど、周りに翻弄されて流されやすい部分もある」と役どころを紹介し、「名護で撮影したからこそ出来たお芝居。みなさんの力があって完成しました」と撮影地である名護市に感謝。本作では、胸キュンシーンも多々描かれているが、「色んなシチュエーションがあったけど、頭をポンポンとされるところは、2人の距離が近くないと出来ないのかなと思った」とはにかみながら話すと、竹富も「4人がずっと敬語で話しているところが良いなと思った。距離が縮まりそうで縮まらないところが大人の感じ。この映画を観て、素敵な恋をしてください」と笑顔でアピールした。

一方、自身より年上の設定が初めてだったという小柳は、本作の撮影で禁煙をするなど心境の変化があったことを明かし、「名護の空気が変わるきっかけを作ってくれた。大自然が本当にすごくて、ストーリーと名護の色合いがマッチしてる」と胸を張ると、肥後は「波瑠ちゃんはエプロンを着けてると食堂のネーネー(お姉さん)に見えるし、小柳くんも沖縄のニーニー(お兄さん)に見える」と太鼓判。そんな肥後は、ダンディ坂野、パッション屋良との共演シーンについて「実際、どうでしたか?」と心配そうに聞くと、大谷監督は「この4人が透明感のあるみずみずしい感じだったので、相対してどよんとした面白いオジさん3人組になった。その対比は効いていましたよ」と3人を評していた。