歌手で女優の神田沙也加が、20日に放送されたテレビ東京系ドキュメンタリー番組『Crossroad』(毎週土曜22:30~23:00)に出演し、今夏再開させた歌手活動への思いを語った。

ユニット・TRUSTRICKとして今夏デビューした神田沙也加

番組では、神田の芸能活動の軌跡を振り返り、18歳の時に活動を休止した理由について神田は、「やりたいことと、求められていることと、自分がやっていることと、いろんな顔がありすぎて、自分の中で統合ができなくなってしまった」と説明。その後、憧れの女優・大地真央からの共演の誘いをきっかけに復帰し、その際、「10代の時は肩書がわからない。そういうのがすごく嫌だったので、舞台を続ける人になろう」と、1つの道を究める決意をしたという。

復帰後は、歌も踊りもトレーニングを重ね、多くのミュージカルを経験。また、「声のお芝居で命や魂をキャラクターに吹き込むという声優のメカニズムに衝撃を受けた」と声優にも魅力を感じ、声優の専門学校に通う。そして、ミュージカルと声優、2つでの努力が実を結び、ディズニー映画『アナと雪の女王』の日本語吹き替え版のアナ役を射止め、演技力・歌唱力が評価され今年大ブレイクした。

また、今夏、歌手活動も再開。若手ギターリスト・Billyとのユニット、TRUSTRICKとしてデビューを果たした。神田は「メジャーじゃなくてもいいと思ってたけど、デモを作った時に、これは自信を持って出せるんじゃないかと思っちゃったんです」と手ごたえを語り、8月15日の名古屋公演を皮切りに「ツアー"生まれてはじめて"なんですよ」という自身初の全国ツアーにも挑戦し、大成功を収めた。

「歌うのってとっても怖いことだからやりたくなかったんです」と打ち明ける神田。「でもそれが、ミュージカルって形だったり、ユニットっていう形だったり、何かの鎧(よろい)を得ることによって、人前に平常心で立てて、強気で『聞いてくれ』って初めて思うことができて。歌うこととは縁が切れなかった」と、歌との関わりを語った。