ヤンセンファーマは19日、2013年におけるC型肝炎ウイルス感染とその薬物療法の社会的影響について、調査した結果を発表した。それによると、C型肝炎ウイルス感染が日本の社会にもたらす経済的損失は、推計4,088億円に上ることがわかった。

同社によると、現在、C型肝炎ウイルスの感染患者は世界で約1億8,500万人、日本で約150~200万人と推計され、日本は先進国の中でもC型肝炎ウイルス感染率が最も高い国のひとつとされているという。

同調査では、公表データを基に、C型肝炎ウイルス感染に起因する肝疾患に伴う経済的損失を推計。経済的損失4,088億円の内訳を見ると、直接費用(入院・外来医療費、検査費用など)が1,968億円、間接費用(C型肝炎ウイルス感染に伴う早期死亡、就業率および労働量の低下に伴う生産性の損失など)が1,950億円、デッドウエイト・ロス(税の超過負担)が170億円となった。

2013年のC型肝炎ウイルス感染による経済的損失は4,088億円