アートチャイルドケアは18日、携帯情報端末利用についての緊急提言の内容を発表した。同社はアート引越しセンターを中心とするアートグループの保育事業を展開している。

携帯利用の過剰使用が生み出す問題とは

提言の内容は、「幼児期までの携帯情報端末に触れる時間は、睡眠・覚醒リズムに無理が生じないよう最大でも1日1時間以内に留める」「子ども達の健全な睡眠の確保のためには、入眠時間が遅くなるのを避ける必要があるため、夜間(概ね19時以降)、特に床についてからの携帯情報端末への接触は絶対に行わない」といったもの。

同社は、携帯情報端末を利用するメリットもあるとしつつ、携帯情報端末を時間制限なく利用する弊害として、小学生以上の児童・生徒が携帯情報端末依存症となり、その結果、睡眠不足、概日リズム睡眠障害、不登校といった経路をたどる症例が増加している、としている。また、22時以降の入眠が続いたり、入眠時間にバラつきが生じたりすると、慢性的な睡眠不足、さらには生体時計のばらつきによって概日リズム睡眠障害を引き起こして脳の発達バランスが崩れ、発達障害と同様の症状が現れ、その後の学校社会生活への適応を難しくする素質の一因となることが判明している、としている。

同社の調査研究の結果から、1: 夜間の睡眠が十分であること(10時間が目安で途中であまり目を覚まさない) 2: 夜7時から朝7時までの間に睡眠をとること 3: 入眠時間・起床時間が規則的で日によって60分以上のずれがないことといった以上3要素が子どもの脳を育てる眠りに重要と発表している。

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