訪日回数

サーベイリサーチセンターは9月17日、東京・丸の内エリアを訪れた訪日外国人の行動についての調査結果を発表した。調査期間は8月8日~8月9日で、計207人の外国人を対象とした。

訪日目的はほぼ「観光・レジャー」

訪日回数は「今回が初めて」(76.8%)、訪日目的は「観光・レジャー」(83.6%)が大半を占め、同行者については、多いものから「家族・親族」(33.3%)・「友人」(29.0%)・「夫婦・パートナー」(19.3%)・「自分ひとり」(14.5%)となり、近親者と訪日した旅行者が半数以上となった。

滞在期間は「7~13日」(32.9%)が最も多く、「14~20日」(29.0%)、「4~6日」(17.9%)、「21日以上1年未満」(15.9%)が後に続いた。8割近くが3週間以内の旅行期間という結果となった。

主要な訪問地や長く滞在した場所、印象に残った観光地などを3カ所聞いたところ、回答者の居住地域にかかわらず、東京都の観光地や施設が最も多く挙がった。次に多かったのは京都府で、特にヨーロッパ地域の訪日外国人の割合が高かった。

訪日目的

同行者

地域別外国人の訪問地

"英語"に関する不満も

日本に来て「感動したこと」と「残念に感じたこと」を「宿泊・ホテル」「飲食」など6分野について聞いたところ、「感動したこと」が最も多かったのは「飲食」(165件)についてで、「残念に感じたこと」が最も多かったのは「交通・移動」(90件)についてだった。

「宿泊・ホテル」に関しては、「100%パーフェクト(ドバイ男性32歳)」「畳が気持ちよかった(台湾女性22歳)」という意見や、「狭い・とても小さい部屋(スペイン男性41歳)」「駐車場が高い(インド男性30歳)」などの声が挙がった。

「飲食」では「和食の味がよくバランスが良い(イタリア男性56歳)」「サービスとてもいい(スペイン男性41歳)」などが挙がった一方で、「英語が通じる所が少ない(オーストラリア男性28歳)」という声も。

「交通・移動」については「交通網が非常に良く便利だ(ニューカレドニア男性63歳)」「清潔で時間が正確(イタリア女性35歳)」など利便性や正確性が評価されたが、「人が多い(中国男性45歳)」「英語表示の道案内があまりない(オーストラリア男性62歳)」という不満も聞かれた。

「娯楽・サービス」では「スタッフも一般の人も親切(香港女性43歳)」などのコメントがされたが、「店員さんの英語はうまくない(タイ男性29歳)」と言葉の壁を指摘する声もあった。

「買い物」に関しては「品ぞろえが豊富である(フランス男性25歳)」「店員が礼儀正しい(台湾女性45歳)」などのほか、「英語が本当に駄目だと思った(イタリア女性35歳)」というコメントも寄せられた。

「その他」としては、「話せなくても人と通じ合えた」(アメリカ男性25歳)という人や「ゴミ箱が少ない(台湾男性40歳)」という人も見られた。

全体的に見ると、清潔さや食べ物のおいしさ、交通機関の完成度を評価する声が挙がった一方で、「残念に感じたこと」として"英語"に関する不満を挙げている人が多かった。