エアバスはカタール航空に同社のA380第1号機を引き渡したことを発表した。引き渡し記念セレモニーが独ハンブルクで開催され、カタール航空のアクバ・アル・バクル グループ最高経営責任者とエアバスのファブリス・ブレジエ社長兼最高経営責任者らが出席した。カタール航空はA380を合計で10機発注している。

カタール航空はA380を合計で10機を発注

ラウンジスペースも設備

カタール航空のA380初号機が引き渡されたことは、同社にとって新規路線の開拓や路線ネットワークの拡充などに向けた、新たな章の幕開けとなる。より大きな収容能力と長い航続距離、比類ない燃費性能を兼ね備えるA380は、カタール航空の乗客をさらに遠くの目的地まで運び、快適な空の旅を提供する。

A380は乗り心地の良さや客室の静かさ、広々とした機内空間を持ち、乗客からも航空会社からも多大な支持を受けている。また、A380の客室の柔軟性によって、機内スペースを革新的に活用でき、これまでにない空の旅を作り出すことができる。

カタール航空のA380は全席に最新の機内エンターテインメントシステムを備える。スタイリッシュで快適な客室にはエコノミー・クラスが461席、ビジネス・クラスが48席、ファースト・クラスが8席の合計517席が装備されている。ファースト・クラスには業界で最も幅広い座席を装備。ビジネスとファースト・クラスの座席は総2階建てA380の2階席に位置し、ラウンジスペースも備えている。

今回の引き渡しにより、カタール航空はA380の12番目の運航会社となる。同社の1号機はドーハのハマド国際空港とロンドン・ヒースロー空港を結ぶ路線で運航される予定。その後、パリのシャルル・ドゴール空港に就航する。

A380ファミリーはこれまでに19社から318機の受注を獲得、超大型機市場で約90%の市場シェアを持つ。今回の引き渡し含めると、A380の合計引き渡し機数は142機となる。また、これまでにA380は18万回の飛行で150万時間以上を飛行し、6,500万人以上の乗客を送り届けている。なお計算上では、約4分ごとに世界中の41カ所の空港で離着陸をしていることになる。