熱海で感染地域が不明のデング熱患者が確認された

厚生労働省は9月18日、推定感染地域が不明のデング熱の感染者が静岡県で確認されたことを明らかにした。

デング熱は、デングウイルスを原因とする急性の熱性感染症。蚊がデングウイルスに感染した人の血を吸い、体内で増殖させた後に別の人間を吸血することで、デング熱の感染者が増えていく。感染すると発熱や頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などの症状を伴う。

静岡県によると、患者は20代の男性で9月10日にデング熱の症状を発症。10日および9日に熱海保健所管内の勤務先において蚊に刺された可能性があるという。 最近の海外渡航歴はなく、現在、感染経路は「調査中」とされている。

この現状を受けて今後、静岡県は患者の勤務場所の蚊の駆除を行うと共に、虫よけの設置など、蚊に刺されないための対策を実施する意向を示している。

なお、厚生労働省は、国内で感染者が100人を超えたことなどを受け、9月12日付で「デング熱国内感染事例発生時の対応・対策の手引き 」を公表している。

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