JPCERT コーディネーションセンターは、PDFファイル閲覧ソフト「Adobe Reader」および PDFファイル作成・変換ソフト「Adobe Acrobat」を最新版にアップデートするよう注意喚起している。

「Adobe Acrobat」のWebページ

アップデート推奨の対象となる製品とバージョン(Windows版)は、 「Adobe Reader XI (11.0.08) およびそれ以前」「Adobe Reader X (10.1.11) およびそれ以前」「Adobe Acrobat XI (11.0.08) およびそれ以前」、「Adobe Acrobat X (10.1.11) およびそれ以前」。これらのバージョンには複数の脆弱性があり、遠隔地の第三者がこれを利用して細工したPDFファイルなどを開いてしまうと、ReaderやAcrobatが不正終了させられたり、ユーザーのPC上で任意のコードを実行させられたりする可能性がある。

上記の危険を回避するため、ReaderやAcrobatを最新バージョンにアップデートすることが推奨されている。最新バージョンとなるのは、「Adobe Reader XI (11.0.09)」「Adobe Reader X (10.1.12)」「Adobe Acrobat XI (11.0.09)」、「Adobe Acrobat X (10.1.12)」。Adobe ReaderおよびAcrobatを起動した後、メニューの「ヘルプ (H)」>「アップデートの有無をチェック (U)」をクリックすることで更新できるが、この手順からの更新が不可能な場合は、アドビ システムズのWebページより最新のReader、Acrobatをダウンロードしてほしい。