米IBMは9月16日(米国時間)、アナリティクス・サービス「Watson Analytics」を発表した。同サービスでは、 自然言語を使用して予測分析が行え、最初のリリースにはクラウドベースのフリーミアム・バージョンが含まれる予定。

同サービスはデータ・サイエンティストやアナリスト向けの分析ツールとは異なり、マーケティング・営業・業務・財務・人事などデータを多用するビジネスユーザー向けに、データの準備、予測分析、視覚的なストーリー作成などの工程を自動化する。

同サービスの特徴は「シングル・ビジネス・アナリティクス・エクスペリエンス」「ガイド付きの予測アナリティクス」「自然言語による対話」にある。

ユーザーが課題を特定したら、同サービスは、データの源を明らかにし、クレンジング・精緻化を行い、洞察を発見し、結果を予測、可視化し、レポートまたはダッシュボードを作成して、他のメンバーとコラボレーションを行うのを支援する。

同サービスは、ビジネスにおいて使用される言葉や人々が使う言葉を使うため、ユーザーが知りたい内容を単純に入力できる。事象が発生した原因や発生が予想される事象を示す結果を、すべて馴染みのあるビジネス用語で生成する。

同サービスは簡潔さと使いやすさを念頭にデザインされているため、ビジネスユーザーは、各自の役割に特化したペルソナ・ベースのビジネス・シナリオに即座にアクセスできるようになる。

同サービスはSoftLayer上でホストされ、IBM Cloud marketplaceを通じて提供されるほか、IBM Bluemixを通じて提供することにより、開発者やISVが各自のアプリケーションで利用できるようにする予定。

機能のいくつかは、ベータ・テストに参加するユーザー向けに30日以内に利用可能となり、今年後半からさまざまなフリーミアムおよびプレミアム・パッケージを提供する予定。

「Watson Analytics」のWebページ