JPCERT/CCは9月17日、Adobe ReaderとAcrobatに脆弱性(APSB14-20)が存在するとして注意喚起を行なった。すでに脆弱性を解決した最新版がAdobeより提供されている。

PDF閲覧ソフト「Adobe Reader」と「Adobe Acrobat」には複数の脆弱性が存在しており、攻撃者がこれを悪用すると、細工したPDFファイルをユーザーに開かせることでReaderなどを不正終了させたり、遠隔で任意のコードを実行させることができる。

対象となるWindows版の製品とバージョンは、Adobe Readerが「XI(11.0.08)」と「X(10.1.11)」のバージョンとそれ以前のもの。Adobe Acrobatも「XI(11.0.08)」と「X(10.1.11)」のバージョンとそれ以前のものとなっている。

最新バージョンへの更新は、ソフトを起動してメニューの「ヘルプ」から「アップデートの有無をチェック」で実行できる。最新バージョンは、それぞれ「XI(11.0.09)」と「X(10.1.12)」となる。