STMicroelectronicsは、3軸加速度センサと3軸ジャイロセンサを組み合わせた常時動作が可能な超高性能6軸センサモジュール「LSM6DS3」を発表した。

同製品は、デバイスおよびシステムの電力効率、信号ノイズ、モーションセンサの性能の基準を従来より引き上げるもので、超低消費電力32ビットマイコン「STM32」と組み合わせることにより、モバイル機器やウェアラブル機器、さらにはIoT(Internet of Things)向けの革新的な製品に搭載できるバッテリ駆動のスマートセンサシステムの開発に新たな可能性が生まれるという。また、2.5mm×3.0mm×0.8mmサイズで、高いノイズ特性を実現しながら、最先端技術を通じてシステム電力を効果的に管理する。さらに、代替製品の低消費電力モードと比べても約20%高い電力効率を可能にすると同時に、高い性能を維持しながら基板面積も節約できる。

そして、市場で最も容量の大きいスマートなFIFO(First-In First-Out)メモリを8KB搭載しており、その容量は競合製品の2倍以上であるという。これにより、システムプロセッサの起動前に多くのデータ保存・処理が可能なため、システム全体の消費電力を低減することができる。加えて、センサ素子から出力された信号を処理し、出力するためのインタフェースIC(ASIC)をCMOSプロセス技術で製造しているため、センサ素子の特性に合わせて、専用回路を調整することができる。この他、システムインパッケージ(SiP)として提供され、常時動作モードで0.6mAまで消費電力を抑える高効率モードを搭載している。2014年第4四半期に利用可能になる予定。