日本損害保険協会はこのたび、9月21日から始まる「秋の全国交通安全運動」に先立ち、リーフレット「自動車保険データにみる交通事故の経済的損失の状況」と「シニアドライバーのための交通安全のすすめ」を最新統計データに基づき改定したと発表した。

自動車保険データにみる交通事故の経済的損失の状況

2012年4月から2013年3月までの1年間に自賠責保険と自動車保険で支払われた保険金データをもとに、2012年度の交通事故による経済的損失額を推計し、リーフレット「2014年度版 自動車保険データにみる交通事故の経済的損失の状況」(A4版4ページ)にまとめたという。1年間の交通事故による経済的損失額は3兆2406億円で、前年度から401億円減少したものの、依然高水準となっているという。同リーフレットは、各都道府県や警察の交通安全担当者、指定自動車教習所などに提供するほか、サイト内でPDFを掲載。交通安全研修や講習等の際に役立てほしいとしている。

シニアドライバーのための交通安全のすすめ

近年社会問題化しているシニアドライバー(65歳以上の運転者)に対する交通安全啓発を目的として、リーフレット「シニアドライバーのための交通安全のすすめ」(A4版2ページ)を改定したという。交通事故の発生数が減少を続ける一方、シニアドライバーが関係する事故の占める割合は10年前と比較して7.6ポイントも増加し、経済的損失額も倍増しているという。同リーフレットは、全国各地における交通安全啓発イベント等で配布するほか、サイト内でPDFも掲載しているので活用してほしいとしている。