クラリオンと、セントケア・ホールディングは、介護ロボットの企画・販売に関する合弁会社「ケアボット」を10月2日に新しく設立すると発表した。

介護人材の確保が喫緊の課題となるなか、近年は、介護現場での介護ロボットの活用が注目されており、今後は市場規模も大幅に拡大するとみられているが、実際には、費用と明らかな効果の面から、介護現場への普及がなかなか進んでいない現状がある。介護現場への普及促進として、2015年度から予定されている介護保険の適用や、介護目的のロボット開発と普及を目的とした国の施策が期待されるなか、介護業界では、現場での知見を活かした異業種連携による商品開発の動きが活性化している。

今回設立される「ケアボット株式会社」は、車載機器メーカーと介護サービス会社という異業種連携による介護事業者初の本格的な介護ロボットの企画・販売会社となる。介護現場の職員や高齢者のニーズに応じた「現実的な価格と現場で使える介護ロボットの実現」を目標に、両社が培ってい技術を融合することで、介護現場の実情にあった介護ロボットの早期市場投入を図る。両社は、製品化第一弾として、高齢者の薬の過剰摂取や飲み忘れ、飲み間違い、誤薬を防ぐことを目的とした服薬支援装置の開発を進めているという。