『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッドが、監督最新作『ジャージー・ボーイズ』(9月27日公開)で、自身初のカメオ出演を果たしていることがこのほど、明らかになった。

『ジャージー・ボーイズ』メイキング写真(左から2番目がクリント・イーストウッド監督)

伝説のポップグループ"ザ・フォー・シーズンズ"の実話に基づいた、トニー賞受賞の大ヒットミュージカルを映画化した『ジャージー・ボーイズ』。世界中で愛され続ける名曲と共に、彼らの友情と夢、栄光と挫折、再生の実話を、同じ時代を生きてきたイーストウッドが描く。

本作では、1971年の監督デビューから43年目にして、イーストウッドが初のカメオ出演を果たし、だれもが知る名作のワンシーンがブラウン管テレビに流れる。その作品は、ザ・フォー・シーズンズが音楽業界で成功しようと奮闘していた頃、イーストウッドがエンターテインメント業界で名をあげようとしていた若者だった時のものだという。

そのシーンについてイーストウッドは、「"ヒッチコック的シーン"だよね(笑)」と言い、「彼らの活躍と同じ時期。私はそれまで、つまらない役を何年もやっていて、初めてのいい作品だったんだ。その作品で多くの経験を積み、さまざまな監督と組むチャンスをもらった」と作品を振り返る。

また、今回のカメオ出演実現の経緯についても、「ボブ・ゴーディオ役のエリック・バーゲンと話をしている中で出てきたアイデアだった。一度、そのアイデアを頭から払いのけたが、女性スタッフに先手を打たれてしまって使用したんだよ。私は『まあいい、我慢しよう』とだけ言ったよ(笑)」と明かした。

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