映像表示関連機器の業界標準化団体であるVESA(Video Electronics Standards Association)は米国時間15日、DisplayPortの最新規格「DisplayPort 1.3」をリリースした。

DisplayPort 1.2aをベースに、4レーン×8.1Gbpsで最大32.4Gbpsの帯域幅を備える新規格。前規格のDisplayPort 1.2は4レーン×5.4Gbpsの最大21.6Gbpsだったため、約1.5倍に帯域幅が拡大している。非圧縮の映像データで25.92Gbpsのスループットを実現するという。

DisplayPortの規格と最大帯域幅の変遷

また、5Kディスプレイ(5,120×2,880ドット)への非圧縮データ出力がケーブル1本で行えるほか、4Kディスプレイ(3,840×2,160ドット)2台のデイジーチェーン接続など、高解像度ディスプレイへのマルチストリーム出力が可能となった。

変換コネクタを使ったVGAやDVI、HDMIへの出力も引き続きサポートするほか、著作権保護規格HDCPの最新規格HDCP 2.2や、HDMI 2.0のサポートも新たに追加された。将来的に8K×4Kディスプレイでサポートされる予定の4:2:0映像信号にも対応する。

サポートする映像データのピクセル数