健康保険組合連合会はこのほど、2013年度決算見込状況の集計結果を発表した。それによると、2013年度の赤字額は1,431組合全体で1,162億円となった。赤字は6年連続。高齢者医療制度創設以降、6年間の累計赤字額は2兆210億円に上る。

経常収入は前年度比3,356億円(4.79%)増の7兆3,413億円、経常支出は同1,545億円(2.12%)増の7兆4,575億円。赤字額は同1,811億円減少したが、これは収入面で月額・賞与の上昇や保険料率引き上げなどにより保険料収入が増えた一方、支出面で法定給付費の伸び率が低かったことによるという。

経常収支差引額等の状況(出典:健康保険組合連合会Webサイト)

赤字組合は927組合で前年度から134組合減ったものの、依然として全体の約3分の2に当たる65.3%が赤字。組合の赤字総額は前年度比1,243億円減の2,793億円となった。

保険料収入総額は前年度比3,448億円(5.01%)増の7兆2,227億円。被保険者1人当たり額は同2万1,920円(4.99%)増の46万1,580円で、2007年度と比べると7万7,968円も増えた。

平均保険料率(2月末)は前年度比0.331ポイント増の8.674%(調整保険料率含む)。保険料率を引き上げた組合は565組合(構成比39.8%)で、平均引き上げ料率は0.863%だった。

支出について見ると、法定給付費総額は前年度比240億円(0.67%)増の3兆6,085億円。後期高齢者支援金、前期高齢者納付金等の総額は前年度比1,411億円(4.50%増)の3兆2,739億円と、過去最高を更新した。なお、高齢者医療制度等への拠出額は6年間累計で約17兆3,900億円に及ぶ。