「RIC(リック)」シリーズなどで知られるロボットメーカー兼ホビーロボットショップのアールティは9月12日、秋葉原商店街振興組合とのコラボレーションにより、JR秋葉原駅の電気街口を出て徒歩1分(アトレのすぐ隣、JR総武線高架下)のラジオセンター内に、2015年1月末までの期間限定で新店舗「ロボットアイル」(画像1)を出店した。今回はその模様をお届けする。

画像1。アールティの新店舗ロボットアイルを入り口から撮影。店舗は縦長で奥行きがある

店名のアイルとは英語でaisleと書き、「小路」や「通路」といった意味を持つ。今やだいぶ様変わりしてしまった秋葉原だが、いまだにパーツショップが並んでいて電気街らしさを感じさせてくれるラジオセンター(画像2)の中でも、秋葉原駅の電気街口に非常に近い位置にある(かつてラジオストアーがあったところ)。改札から走れば30秒もかからない超好立地条件といえ、秋葉原のロボットショップの中でも最も駅に近いショップとなった(これ以上駅に近いといったら、最早アトレの中などしかないという具合だ)。

画像2。ラジオセンターの入り口。右がもうアトレ。この小路に入って10数歩程度、すぐのところにある

これまでのアールティの店舗は本社機能のみとなって店舗機能はロボットアイルに完全移転となる。ただし、冒頭で述べたように2015年1月末までの期間限定であるため、引っ越しもあり得るが、延長もあり得るとしている。店舗はこれまでと同様に支配人が川上靖次氏(画像3)で、店長はRIC90ベースのマスコットロボットである「ネコ店長」(画像4)ということになる。ちなみにロボットアイルでは、スタッフを募集中なので、ロボット関連のショップで働いてみたいという方は連絡してみていただきたい。

画像3(左):旧店舗の時は番頭などといわれていた川上氏は、今回は支配人に。画像4(右):ネコ店長。アールティのマスコット

オープン初日となった12日の時点ではまだ旧店舗から商品の運び込みが完了していないということで、少々がらんとしていたが、今後はもっと商品ラインアップが充実するはずだ(画像5~7)。扱っている商品は、近藤科学、双葉電子工業、ヴイストン、ロボティスなど。ちなみに、最新のホビー用の2足歩行ロボットのロボティスの「ダーウィン・ミニ」(画像8)は5万円強という低価格もあって人気で、ロボットアイルでも残念ながら店頭の展示用はあるが、商品自体は在庫切れだという(10月に再入荷する予定)。

画像5(左):店内右側に商品が並ぶ。左側はガラス張りになっていて、目の前のお店がすぐ見える。画像6(右):カウンターは店舗の一番奥にあり、この画像はそのすぐ背後の陳列棚

画像7(左):ロボティスの超高性能機「ダーウィン」も販売中(約100万円)。近藤科学の「KHR-3HV」や、アールティが扱っている「G-ROBOTS」や「G-DOG」なども。画像8(右):ダーウィン・ミニ

それから、若干ながら店舗入り口にスペース的に余裕があるので、今後はここでU1K(アンダー1kg級)のロボットバトル競技会なども開催を検討中としているとした。

これまでロボットのことを知らなかった人たちが足を運ぶ可能性の高い立地だけに、2015年1月までといわず、そのまま常設してほしいところである。