元海軍兵士が各国の特殊部隊と"鬼ごっこ"をする番組『ザ・マンハント』(毎週火曜23:00~)が、16日からドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」で放送をスタートする。

『ザ・マンハント』で各国のエリート部隊と鬼ごっこを繰り広げるジョエル・ランバート

同番組では、元アメリカ海軍ネイビーシールズのジョエル・ランバートが、エリート揃いの追跡チームを相手に本気の"鬼ごっこ"。南アフリカの国際密輸撲滅基金部隊、ポーランドの国境警備隊、パナマの麻薬取引を取り締まるエリート部隊・セナフロント、アメリカ陸軍、フィリピンのスカウト・レンジャー部隊、韓国の特殊部隊・KNP-SWATの計6チームと、サバンナ、高地、湾岸地帯、荒野、ジャングル、島といった各チームが熟知した環境で対戦する。

ジョエルの勝利条件は、36時間以内にゴールにたどりつくこと。追跡チームは目的地を把握していない。所持品は基本的なサバイバルキット(マルチツール、サバイバルナイフ、斧、ガソリン、地図、コンパス)と1リットルの水。足りない物は自力で調達する。ジョエルは22歳の時にトップの成績で海軍に入隊。特殊部隊にも配属され、米軍の中でも最も過酷と言われる基礎水中爆破訓練(BUD/S)も通過。10年間、アフガニスタンやコソボにも出向き、海軍最後の2年間はBUD/Sのトレーナーを務めた。

16日に放送される第1回の舞台は南アフリカ・リンポポ州の野生動物保護区で、対戦相手は国際密輸撲滅基金部隊"IAPF"。元軍人と元密猟者で構成され、創設者のダミアンはオーストラリアの元特殊部隊隊員、その部下・JCも南アフリカの元特殊部隊隊員。日々、動物保護区の警備にあたっている。スタート時は「昼までに捕まえて一杯やろうぜ」と余裕すらうかがわせていたIAPF。四輪駆動車2台で追跡を試みるも、あらゆるトラップで行方をくらますジョエルに手を焼くことに…。

ジョエルの「移動速度じゃ勝てない。この辺りは道路が何本も走っているから彼らは車で先回りして私の足跡を探すはず」という読み通り、IAPFは足跡をたどりながら後を追う。ジョエルが北西に向かったことをつかむと2手に別れ、ダミアングループは徒歩、JCは車で先回り。メンバーのアレックスはこの道18年のベテラン。破れた葉、わずかに動いた石の形跡など、地面に残されたわずかな痕跡も見逃さない。人間や捕食動物から逃げた動物たちの足跡も手がかりとなる。

両者の距離が縮まると、ジョエルのサバイバル能力が発揮される。ある時は、岩の上を歩いて足跡を残さずに移動。またある時は、密猟者を装って火をおこし、IAPFが火に気を取られている隙に逃げて距離をとった。IAPFは動物の保護が最優先。活動理念を逆手にとった罠に「卑怯だ」と悔しさをにじませる。また、日が落ちるとジョエルは窪地に野宿。互いの距離は40メートルと接近したが、暗闇では双方身動きをとれない。集中力が落ちるまでジョエルはじっと伏せて待ち続け、夜明け前に出発。見事にIAPFを出し抜いてみせた。

逃走中、目の前にはさまざまな野生動物が現れる。中にはハイエナなど人間にとって危険な動物とも遭遇するが、ジョエルは「背を向けてはダメ。強力なアゴでたちまちバラバラにされます」と冷静に対応。しかし、クライマックスの追跡劇でジョエルが逃げ込んだのは、ライオンの縄張りだった。IAPFはすぐさまメンバーに「全レンジャーに告ぐ! 動くな! 彼はライオンがいることを知らない!」とアナウンス。このままではジョエルの命が危ない。緊急事態だった。果たしてジョエルは逃げ切り、無事に生還することができるのか。その結末は16日の放送で明らかになる。

■ジョエル流 生き残るための5つの必須項目
(1) サバイバルナイフ…ジョエルの良き相棒。さまざまなシーンでジョエルを助ける万能アイテム。
(2) サバイバル知識…シェルター作り、水や食べ物の確保、火起こしの方角…など生き残るには豊富な知識が必要となる。
(3) 正気を保つ精神力…サバイバルの中での失敗の多くは、空腹、渇き、疲労が原因。過酷な状況でも正気を保つ精神力は重要。
(4) 忍耐力…いかなる環境にも適応できなければ、生き残ることはできない。そのために耐え忍ぶことは当たり前。
(5) 男らしさ…いざという時に頼れるのは己の肉体のみ。メンタル、体力を日々鍛えておくことはとても重要。
■放送スケジュール
第1回「南アフリカ」…9月16日23:00~
第2回「ポーランド」…9月23日23:00~
第3回「パナマ」…9月30日23:00~
第4回「アリゾナ州」…10月7日23:00~
第5回「フィリピン」…10月14日23:00~
第6回「韓国」…10月21日23:00~
第7回「制作舞台裏」…10月28日23:00~