慶應義塾大学出版会や東京大学出版会などの出版社6社と丸善、京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)は9月12日、学術・研究機関を対象に、学術書の新刊を冊子体と電子書籍のセットにて販売する「新刊ハイブリッドモデル」のサービスを開始した。

同サービスは、慶應義塾大学出版会と東京大学出版会、勁草書房、みすず書房、有斐閣、吉川弘文館の計6出版社の発行する最新刊の学術書を、冊子体と電子書籍をセットにしたハイブリッドモデルで販売するもの。

コンテンツの配信は、慶應義塾大学を幹事校とした8大学図書館の参加による「大学図書館電子学術書共同利用実験」にて作り上げられたKMSIの電子図書館プラットフォーム「BookLooper」と、既に約300機関で導入実績のある丸善の電子書籍閲覧サービス「Maruzen eBook Library」を通じて行われる。

新刊ハイブリッドモデルのサービスイメージ

発表によると、これまで、学術書を冊子体と電子書籍のセットにし機関向けに販売するビジネスモデルはなかったという。セット販売の開始により、「じっくり学修する場合は冊子体を利用し、検索して効率的に利用する場合は電子書籍を利用する」など、活用方法に合わせて冊子体と電子書籍を選択することが可能なほか、電子書籍単体でも購入できるため、ニーズに合わせた組み合わせを実現する。