ウェザーニューズは9月11日、全国および各地域の紅葉見頃傾向と、紅葉の名所750カ所の見頃予想日を発表した。
見頃は全国的に平年並み
今年は平年と比べて太平洋高気圧の張り出しが弱いため、北~東日本の標高の高い場所ほど平年と比べて気温が低くなり、紅葉が早くなるとみられている。9月後半以降の気温は全国的に平年並となる予想のため、東北や東日本の平野部や西日本では、例年と同じ時期に紅葉の見頃を迎える見込み。
また、今年の9月はぐずついた天気が多くなるため、9月~10月上旬に紅葉が始まる北~東日本の標高の高い山沿いでは、紅葉の色素の生成が十分に行われない可能性がある。10~11月は天気が周期変化するため秋晴れとなる日も増え、東北や東日本の平野部、西日本では鮮やかな色づきが期待できるという。
北海道では見頃を迎えた山も
北海道では、強い寒気の影響で標高が高い山の紅葉が例年より早く始まっており、大雪山ではすでに見頃を迎えている場所もある。9月後半以降の気温は平年並となる予想で、平野部では例年並に見頃を迎えるところが多くなるという。
東北地方では例年並みとなる地点が多いが、山間部ではやや早くなる可能性もある。朝晩の冷え込みや十分な日照など、鮮やかな紅葉となるための条件もそろっているため、山沿いを除く地域では鮮やかな紅葉が期待できるという。紅葉を見れるスポットとしては、鳴子峡(宮城県)が10月23日頃から見頃を迎える予想。
関東・中部・近畿地方も例年並となる地点が多く、標高の高い山では例年よりやや早くなる可能性がある。東北地方と同じく鮮やかな紅葉が期待できるが、台風の接近・上陸による葉のダメージには注意が必要となる。中国・四国・九州地方での見頃は例年並となる見込み。
人気スポットのいろは坂(栃木県)は10月16日頃から、「嵐山」(京都府)は11月20日頃から見頃を迎えるとのこと。