アシストは9月11日、国内で総販売代理店を務めるBRMS(ビジネスルール管理システム)製品「Progress Corticon」の新バージョンとなる「Progress Corticon 5.3」の提供を開始した。

BRMSとは、頻繁に変更されるビジネスルールと、そのプロセスを実現しているアプリケーションを個別に管理する仕組み。同社の販売する「Progress Corticon」は、米Progress Softwareが開発・特許取得したもので、100%コーディングレスでビジネスルールの追加・変更をシステムに展開できるだけでなく、独自アルゴリズムによりルール数やデータ処理の複雑さが増した場合でも高パフォーマンスを実現するほか、産業や業務を問わずさまざまな領域に適用が可能で、「システム開発の生産性と保守性を向上することができる」という。

ルールモデリング画面イメージ

今回提供開始する新バージョンでは、利便性や保守性、テスト機能が大幅に向上したほか、サポートするプラットフォームを増やしている。

利便性の向上を図るため、「Progress Corticon」のルールモデリング・コンポーネント「Progress Corticon Studio (Corticon Studio)」の稼働環境を、Eclipseプラットフォームに変更。ソースのバージョン管理などEclipseプラグインを利用した機能拡張が可能となった。さらに、Excelなど外部ツールで作成したルール定義等をCorticon Studioに取り込むために使用するAPIを公開し、各社の仕様にあわせたEclipseプラグイン化を実現した。

保守性の向上には、従来、複数の画面で設定可能だったルールを1つの登録画面に一元化したほか、登録情報の不整合の排除や、登録したルールの再利用ができるよう部品化し、ルールフロー画面にて自由に組み合わせることができる仕様へと変更したという。

また、テスト機能においては、想定される結果と実際の結果を比較表示できる機能を搭載し、人手によるチェックが排除可能となったことに加え、想定した結果にならない場合はどのルールに原因があるのかを容易に把握できるようになった。

なお、今回のバージョンアップに合わせて、ビジネスルールと既存のデータベースとの連携を可能にする「Enterprise Data Connector(EDC)」オプションのJDBCドライバとして、同じProgress製品となる「Progress DataDirect」を提供。これにより、データベース・アクセスの高速化を実現するという。

「Progress Corticon 5.3」の稼働環境は、「Windows Server 2012(64bit)」と「Windows 7/8(32bit/64bit)」「Red Hat Enterprise Linux」「Oracle Linux」「Oracle WebLogic Server 12c」「JBoss Application Server 7.1.2」「Apache Tomcat 7」「Java 7」となる。

販売価格は、Progress Corticon Server(ビジネスルール・エンジン)が880万円(税別)/1コアで、Progress Corticon Studio(ルールモデリング)が55万円(税別)/1ユーザ、EDCオプションが352万円(税別)。