Q.定年は何歳がいいと思いますか?

私の理想のライフプランは、45歳で仕事をすぱっと辞めて、そこからは楽しく生きること! 自給自足の生活をして、趣味の陶芸をしたり、たまに世界遺産に行ってみたり……。今回はマイナビニュース会員のうち男女500名に、定年は何歳がいいと思うか考えてもらった。

Q.定年は何歳がいいと思いますか?
1位 60代 46.0%
2位 70代 23.6%
3位 50代 14.8%
4位 40代 4.8%
5位 91歳以上 2.6%

Q.そう思う理由を教えてください

■60代
・「65くらいまでなら十分元気な人が多いから」(32歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「あまり、退職が早いとすることがなく、お金の心配もあるから」(23歳男性/商社・卸/営業職)
・「高齢化が進んでいるので」(25歳男性/情報・IT/技術職)
・「年金がもらえるまで雇用は確保してほしい」(41歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「ちょうど子供も成人しているころだと思うから」(28歳女性/食品・飲料/事務系専門職)
・「新しい人が就職できるように……定年後は、時間削減など新しい枠で仕事量をへらした雇用にするなど、若年と定年後のバランスを保つ」(39歳女性/生保・損保/事務系専門職)

■70代
・「70代でも若い人も多いし、働きたい人が働ける環境があればよいと思うから」(33歳女性/自動車関連/秘書・アシスタント職)
・「父親が60歳を過ぎたが思っていたよりも若いし、最近は晩婚化の風潮なので70歳ぐらいまで働かないと厳しい家庭も多かろう」(25歳男性/その他/その他)
・「元気で暇なら働いてお金をもらいたい」(33歳男性/商社・卸/営業職)
・「高齢社会で働き手が減っていくから」(31歳男性/医療・福祉/専門職)
・「働かないと生活できない時代になると思うから」(24歳女性/建設・土木/技術職)
・「年金の受給年齢が後退しているため」(24歳男性/機械・精密機器/技術職)

■50代
・「55歳が定年の国がある聞いたので、そのくらいがちょうどいいと思う」(27歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「今の自分(40代)の体力を考えると、何となく50代が限界だと思われるから」(42歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「まだ健康なうちに定年したいので」(30歳男性/自動車関連/技術職)
・「人生の半分働けば十分だと思います」(34歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「元気だからという理由だけでダラダラ会社にいたら、いつまでも下が育たないし、若い子が仕事に就けない……結果日本がダメになってる」(32歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「日本人は働きすぎだと思う」(30歳女性/金融・証券/営業職)

■40代
・「50代以降は自由に過ごしたいから」(23歳女性/機械・精密機器/営業職)
・「残りの半分の人生は自分のために楽しむ」(33歳男性/情報・IT/技術職)
・「アーリーリタイヤして趣味に走りたいから」(34歳男性/情報・IT/営業職)
・「あと10年くらいしか気力が持たない気がするから」(33歳女性/その他/その他)
・「もう、40過ぎたら無理」(32歳男性/情報・IT/技術職)

■91歳以上
・「個人の裁量にするべきと思うから」(31歳男性/情報・IT/技術職)
・「できるひとは何歳でもいいと思う」(36歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「働くことができるかぎり働き続けたいので」(28歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「働けるなら何歳でも雇ってほしい」(34歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「要は死ぬまで」(31歳男性/商社・卸/営業職)

■その他
・「65以上で本人の意思で決める: 画一的ではなく、何歳以上で自分の意思というのが、これからの時代には合うのではないかと思う」(43歳男性/情報・IT/技術職)
・「働けるまで: その人その人によって、限界が違うから……定年なんて画一的に決めるのはどうかと思う」(60歳男性/電機/技術職)
・「働ける人は働いた方が良い: 少子化がすすんでいるので」(33歳男性/情報・IT/技術職)

■総評
「定年は何歳がいいと思いますか?」という質問に対して、最も多かったのは「60代」という回答で、ほぼ半数の人がこれを選んだ。理由としては「今の60代は若くて元気」「まだまだ働ける」という声が上がっていた。また「そんなに長く働きたくない」「老後をゆっくり楽しみたい」という正直な意見も。あまり会社に居座ると若い世代に迷惑、かといって短すぎると老後資金の心配もあるので、60代くらいでの定年が妥当、と感じる人が多かったようだ。いったん60歳を区切りとして、「第2のキャリアを築けるならそれが一番」という意見もあった。

2位の「70代」の回答では、「それくらいが体力や気力の限界では?」と想像する意見が集まった。ただ、この選択肢を選んだ人は「自分もできれば70代まで働きたい」と非常に仕事に前向きな声が多かった。他方で、年金の受給年齢がどんどんと引き上げられている現在「年金はあてにならない」「働かないと生活できない時代」と、年金制度に対する不安も目立った。

3位に入ったのは「50代」。まだ元気で体力があるうちにリタイアして余生を楽しみたい、とこちらは老後の楽しみに重点を据えている人が目立った。また、早いうちに一度定年を迎えることで「人生の幅が広がる」「第二の就活も楽しめる」というポジティブな意見もあった。ある男性からは「定年年齢自体は若くし、そこからはフリーエージェントのような形にするのがいい。ほかにやりたいことがあれば挑戦しやすく、まだ働きたいなら給与水準を下げて継続雇用すれば会社にとってもいいこと」という建設的な意見も寄せられた。

4位は「40代」で、「記憶力が限界」「40過ぎたら無理」「働くの疲れた」など、こちらはかなりお疲れ気味な30代からの意見が寄せられた。「残り半分の人生は自由に過ごしたい」という声も。反対に「91歳以上」を選んだ人は、「できる人は働ける限り働けばいい」という考えで、その他の意見でも「体力や能力に応じて働ける人は働いたらいい」と希望制、自由裁量制を支持する人が多かった。

人生80年として、何歳まで働くか、何のために働くか……今からしっかり考えておくべき問題かもしれない。

調査時期: 2014年8月12日~8月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性247名 女性253名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート