マツダは11日、新世代商品第4弾となるコンパクトカー、新型「デミオ」の予約販売開始を発表した。ガソリン車(2WD)は9月26日、ディーゼル車(2WD)は10月23日、4WD車は12月の販売開始を予定している。

新型「デミオ」発表会も開催された

同日には都内で発表会も開催され、マツダ代表取締役社長兼CEOの小飼雅道氏らが登壇した。小飼氏によれば、この新型「デミオ」で3つの革新に挑戦するという。

マツダ代表取締役社長兼CEOの小飼雅道氏

ひとつはコンパクトカーのクラス概念を打破すること。理想的なドライビングポジションやペダル配置、安全優先のヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)、質感が高く精緻な内外装、人馬一体の運動性能など、品質を徹底的に追求した。小飼氏も、「あらゆる領域でセグメントの常識を超えた上質さをお届けします。上級セグメントから乗り換えるお客様も満足できるものに仕上がっていると思います」と自信を見せた。

次に、クリーンディーゼルエンジンのさらなる普及。同車に採用された新開発の小型ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」は、2.5Lガソリンエンジン並みのトルクフルな走りと優れた運動性能を発揮し、ハイブリッド車・軽自動車を除く内燃機関搭載車で最高のモード燃費も実現している。「市場ボリュームの大きなBセグメント・Cセグメントの複数車種に搭載し、ディーゼル車の普及した欧州市場などグローバルに導入して、成長を果たすための戦略的なパワートレインとして活用していきます」と小飼氏。なお、新型「デミオ」は「SKYACTIV-D 1.5」の他に、新開発のガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.3」も採用している。

もうひとつはグローバル生産体制の進化。防府工場(山口県)を皮切りに、近日中にタイ工場、年内をめどにメキシコ新工場でも生産開始予定だという。「グローバルに3工場でほぼ同時期に新型車生産を立ち上げるのは、マツダの歴史で初めて。防府工場がマザープラントの役割を果たし、新しいものづくりをグローバルに展開することで、タイとメキシコでも高品質なクルマを生産でき、お客様にお届けできることを約束します」と小飼氏は述べ、国内で月間5,000台・年間6万台、世界で年間20万台を生産・販売する計画を明らかにした。

「SKYACTIV技術」や「魂動」デザインを全面的に採用した新型「デミオ」は、野生動物の瞳に見立てたLED4灯ヘッドランプなどにより、端正ながら生命感あふれる造形で、インテリアは上質で遊び心にあふれたデザインに。スマートフォンと連動し、インターネット接続やコミュニケーションの機能を利用できるカー・コネクティビティ・システム「Mazda CONNECT」も採用している。

同車は9月11日から、全国のマツダ系・マツダアンフィニ系・マツダオートザム系販売店を通じて予約販売開始。価格は135万~219万2,400円(税込)とされている。