米デルと横河電機は9月10日、デルのPC製品の指定機種をYOKOGAWA専用モデルとしてグローバルに供給する契約を8月20日に締結したと発表した。

今回の契約締結の背景には、制御システム分野におけるPC利用の拡大と、既成PCのハードウェアやOS、アプリケーションの頻繁な更新の手間などの課題があるという。YOKOGAWA専用モデルPCを導入することで、頻繁な更新が不要となる高品質のシステムソリューション提供を目指す考えだ。

今後両社は、統合生産制御システム「CENTUM VP」や安全計装システム「ProSafe-RS」、統合機器管理パッケージ「PRM」、ソリューションパッケージ「Exaシリーズ」などといった横河電機のIA(Industrial Automation)システム関連製品とデルのPC製品を組み合わせた動作検証を行うという。

YOKOGAWA専用モデルPCは、国内だけでなくグローバルで提供され、「市販品の同等機種に比べ供給期間が2倍程度となる」ほか、動作条件や設置条件などに合わせて、形態(ラックマウント型/デスクトップ型)や搭載OS(サーバOS/クライアントOS)を選択することが可能となる。

また、横河電機がシステム製品とPC製品のメンテナンスサービスを行うため、ワンストップでサービスを受けることができる。

横河電機で執行役員 IAマーケティング本部長を務める伊東千明氏は、「長年蓄積してきたIA分野の技術、ノウハウと、デルの最新のIT技術、充実したサプライチェーンを最大限に活用しながら、理想の操業『VigilantPlant』を実現するソリューションをお客様に提供していく」としている。