京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)は9月9日、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの最新版「Yellowfin 7.1(イエローフィン)」の提供を開始した。

Yellowfinとは、データマイニングや業務分析といった経営戦略を支援するツールで、分析結果表示機能やレポート機能、レポート配布機能、コミュニケーション機能などを搭載。最新のYellowfin7.1では、地図情報やグラフ作成支援、CSVファイルとの連携などの機能を強化している。

ロケーションインテリジェンス機能として、ベースマップの改良を行い、地図上での容易なデータ視認が可能となったほか、10月には、あらかじめGIS(Geographic Information System : 地理情報システム)データをパッケージ化したジオパックの提供も実施。郵便番号から地図データをリンクし、素早い地図作成を可能とする。また、地理座標だけでなく、人口調査や平均年齢、世帯などのデータもバンドルする予定だ。

ジオパックを使用したサンプルレポート

ビジュアライゼーションの強化としては、選択したデータに最適なグラフタイプをYellowfinが選定する「おまかせグラフ」の大幅な機能改良を行い、カラーオプションや16の新しいグラフを追加を実施したほか、情報・データ・知識を視覚的に表現したインフォグラフィックの強化も実現している。

数値グラフを使用したインフォグラフィックイメージ

また、スプレッドシート機能の強化として、CSVファイルを取り込むインタフェースを強化し、取り込み時にデータの変換や加工ができる仕様となった。これら機能により、「ユーザ部門・IT部門の利用者ともに、データの可視化やより効果的な見せ方をスピーディに実行できる」ようになったという。