テスラモーターズジャパンは8日、東京・六本木ヒルズにて、高級EVセダン「モデルS」の日本納車記念式典を開催した。米国テスラモーターズの共同創業者兼CEO、イーロン・マスク氏も来日した。

六本木ヒルズ展望台に展示されたテスラ「モデルS」

テスラモーターズは2003年、電気自動車の可能性を照明すべく、シリコンバレーで働く数名のエンジニアにより設立された。イーロン・マスク氏は創業当初から電気自動車の開発・デザインの責任者を務めている。「モデルS」は世界で初めて、白紙の状態から電気自動車として開発された高級セダンで、最大500kmという長い航続距離や高級感あふれるデザインなど、高いパフォーマンスが評価されている。

2012年に米国で「モデルS」を納車開始して以来、同社は世界中で納車開始記念のイベントを開催しているという。六本木ヒルズ展望台「東京シティビュー」で行われた日本納車記念式典では、日本初のオーナーとなる9組を招待。「テスラの成功があるのも、お客様が新しい会社の新しい製品に興味を持ち、購入していただいたから。皆さんは電気自動車の開拓者でもあります。モデルSは高価な車(価格823万円~)ですが、大衆市場への先駆けとなることも期待しています」とイーロン・マスク氏は挨拶し、キーを直接オーナーへ手渡した。

イーロン・マスク氏(写真左)と山田喜彦氏(同右)

グランドハイアット東京に設置された「テスラスーパーチャージャー」

イーロン・マスク氏から最初にキーを受け取ったのは、テスラモーターズへリチウムイオン電池を供給するなど協力関係を築いているパナソニックの代表取締役副社長、山田喜彦氏。「500kmの航続距離、すばらしい加速性と安定性、17インチの大きな液晶を使った画期的な操作性。これらすべてを楽しみにしています」(山田氏)とコメントした。

あわせてグランドハイアット東京に設置される急速充電スタンド「テスラスーパーチャージャー」も公開。「モデルS」のバッテリー容量の最大50%を約20分で充電でき、スーパーチャージャーオプションを有効にすることで、「モデルS」の寿命が続く限り無料で利用できる。現在はグランドハイアット東京とテスラサービスセンター横浜(横浜市戸塚区)にて利用可能で、今後は国内各地で利用できるよう整備する考えだという。